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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2001年06月01日(金) --

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☆乱読では、何も残らない。

4月、5月。 時間を埋めるために、本を読み続けた。 あまりに、本を読みすぎたために、細部が抜け落ちていく。 じっくり味わうべき場面でも、先を急いで読み飛ばす。 さて、最近、この「夢図書」に、本の感想を書いてなかったので、 じゃあ、私がいっぱい本を読んだので、引き受けましょうと、 仲間内で、言ってはみたものの、 さて、何を書こうか。 いや、何を読んだっけ。 と、心許ないことこの上ない。 また、似たような本をこれでもか、これでもかと、 いっぺんに読み続けている。 もともと、私の読書にはそういう傾向はある。 そのとき興味あるジャンルの、 似たような本を固め読みするのだ。

「情報」をストックするという意味では、 こういう読書は、正しい(らしい)。 できるだけ関連した書物を一気に読むことで、 数冊の本の内容を、本を越えて、 体系的にとらえることもできるのだ。 だが。 情報収集のための読書ではない場合、 あまり、いい本の読み方ではなかった。 一言で言うと、もったいない本の読み方。 じっくりと、一つの物語を掘り下げるでなし、 ただ、ストーリーを追っているだけであった。 いや、むしろ、ストーリー云々よりも、 ファンタジーの文法というか、 「普遍的な」世界観というものが、 数種類の類似テーマの本を読んでいて見えたような気がする。 まあ。 それはそれでおもしろいことであった。 主人公の気持ちとリンクする間なく、 作者の主人公の動かし方の方にリンクしてしまうのは、 物語の中に入り込めずに、 外から物語の構成を眺めているからだろう。

物語の中に埋没する読書。 私にとっては、最高に贅沢な読書である。
最近では、なかなかそうもいかないが。(シィアル)

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