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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2000年12月22日(金) --

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『クリスマスってなあに』

おそらく、日本人のほとんどは クリスマスイブに、どういう物語が 起こった(とされている)のか、 きちんと筋立てて説明できない。 私だってそうである。 だいたい、異文化に溶け込んでしまった 日本でのクリスマスは、 もう本来の主役、キリストの誕生祭は遠のいているし。 個人的には、冬至とほぼ重なるので、 冬の長い夜に別れを告げ、春を迎える 一足はやいお祭りのようにとらえている。

それはさておき。 ブルーナは、あのミフィーちゃんのイラストレーター。 ひとつ、ちゃんとしたクリスマスの物語を描いた絵本が ほしいと思っていて、あの絵でどうやって聖夜を 描くのかと思い、立ち読みして手に入れた。

絵も文章もブルーナによる絵本なので、 ただストーリーを追うだけではない詩心も 随所にあって、複雑な場面でもあのシンプルな 絵でちゃんと納得できてしまうのが不思議。

さいしょに、御子の誕生を告げる天使が 星になってあらわれたのは誰のところだったでしょう? そう、みんなが眠っているときに起きているのは、 ひつじの番をしているひつじ飼いたち。 夜おそくまで起きていると、 よいこともある?(マーズ)


『クリスマスってなあに』 著者:ディック・ブルーナ ふなざきやすこ訳 / 出版社:講談社

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