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随分前に最初の1巻だけ読んだ時はそれほど面白いとは思わなかったけれど。
大掃除をしていて、どこかにまぎれていたのが出てきたので、 ふっと訪れる気の抜けた炭酸のような空虚な気分の中、 何となく読んでしまった。
初めて読んだ頃、地味で盛り上がり無く感じたそれぞれのエピソードも 今はなるほどねと、続きを読みたくなった。 大学生の頃、吉野朔美の書くストーリーや絵柄は好きだった。 彼女の初期の作品「月下の一群」がまた読みたくなる。 淡々とした毎日のルーティンワークの中、 切なくも甘やかなラブストーリーは、 マンガの世界にしかもう見つけられないのだろうか?
後日5巻全巻を手に入れ、読了。 たっぷりと満足しました。 5巻を通して、一挙に読むと、 そこには恋愛だとか、 日常生活だとかに対する、 ある種の[哲学]が描かれているなと、感じたことでした。 難しい言葉で語れなくとも、 私たちは生きているだけで哲学的存在なのだと。(シィアル)
「恋愛的瞬間」(全5巻) 著者:吉野朔実/出版社:集英社(マ−ガレットコミックス)
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管理者:お天気猫や
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