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ほとんどが見開きで1編ずつの生活エッセイ集です。 津田さんの文章は最後に特徴があって、 もう2、3センテンスほしいなと思わせるところで バサッと終わります。 たいてい素通りできない言葉で。 それが余韻となって受け手にこだまするので、 勢い次のページに目を走らせるという繰り返しでした。
「小さな生活」という静かなタイトルではありますが、 日々の暮らしのなかで小さな豊かさを 自ら選び取ってゆく、 自分らしいスタイルを探すことの大切さが 読み進む毎に迫ってくる本です。
日々増えて行く物に囲まれてあえいでいる 自分の暮らしを見まわし、 ほんとうに必要なものを選び取る勇気が少し湧いて来ました。
津田さんと私の最も違う点は本の量。 これに関してはやはり夢の“天井まで作りつけ本棚”を いつかは手に入れたいと思いながら、 部屋と生活のリストラに早急に着手せねば、 と突き動かされるものがありました。
ゴミを出すのはそれはそれで心苦しいけれど、 部屋にある物の量を絶対的に減らさなければ、 小さな生活、安らぎの生活は 得られないのだと、心を鬼にしています。(マーズ)
『小さな生活』 著者:津田晴美 / 出版社:ちくま文庫
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管理者:お天気猫や
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