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■■■ 受付業務
■■■ 2004年07月05日(月)
うちの病院の受付けには「自動受付機」などというシャレた代物が無いので、患者さんと受付の職員が診察券を受け渡しする事で成立しているんです。
が、しょっちゅう「診察券を忘れた」だの、「診察券無くした」だのという人が現れるんですよ。
診察券には「氏名」・「生年月日」・「性別」の他に「カルテNO」が書いてあって、この「カルテNO」を見てカルテの所在を探すのですけど。
診察券が無いと、この「カルテNO」が分からないため何千冊というカルテが収納されていのる棚から目的のカルテを探すのは、ほぼ不可能なんです。
とは言っても、「診察券が無いからカルテを出せません!」では、困ってしまいますよね。
なので、そんな不細工なセリフを吐かなくても済むように「氏名」OR「生年月日」をコンピューターに入力するとカルテ番号が検索できるんです。 (「氏名」AND「生年月日」だと、もっと検索しやすいんですが)
説明終り。
■ショック!■
昼過ぎ、いつものように医事課の中で(フラフラと)仕事をして(いる風味を漂わせて)いた俺に同僚の看護師さんが話しかけてきたわけなんです。
この看護師さんとは普段、結構仲良くさせていだいているんです。
当直も一緒にやりますし。
仕事中、何か困ったことがあっても助けてくれる頼りになる方なんです。
確か・・・世代的には同年代で、もしかするとちょっと年上かな? とか思わせる雰囲気を時折見せる。
ちょっとだけ年下っぽい、オーラを醸し出す年齢不詳の方なんです。
そんな「本当の年齢は知らないけど普段親しくさせていただいている彼女」は、午後の外来を受診したいらしく俺に自分のカルテを出して欲しいと言うわけなんです。
いつも仕事で助けてもらっている彼女の頼みを断るわけにはいきません。
二つ返事で快諾しました。
すぐにアナタのカルテを出してさし上げます。
そして、駆け足で外来までカルテを届けに参上いたします。
だから、体温計でも使って御自分の体内温度でも測っていてくださいな。
これぞ、恩返し。 そして、これが俺の(いつもの)仕事。
ただ困った事に、この「恩人の彼女」は診察券を持っていませんでした。
もひとつ困ったことに、この「いつもお世話になっている彼女」は、ありがちなお名前。 (>お名前のみで検索の結果、Hit数≒30件) ありがちなお名前でも生年月日でAND検索すれば、かなり絞り込めるのですが。
女性に年齢を聞く事がどれだけの大罪に値するかを知っている俺は、意地でも自力で探す道を選びました。
たった30件やそこらの候補から、「いつもお世話になりっぱなしの彼女」のカルテNOを探す事など容易い事ですよ。
だって・・・
プロなんですから、俺ってば。
でも。
急ぐ程に・・・
焦る程に・・・
そして。
プロとしてのプライドにかけて・・・
でも、変な汗の量に反比例して・・・
敵は姿を隠すわけです。
いや、敵じゃないんだけど。
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