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■■■ 訃報 (前編)
■■■ 2003年12月02日(火)
一つ前の季節までは、院内で元気に(?)毒を吐きまくっていたお年寄りが 急に頼りなく見えてきたり。
196床のベッドのほとんどに、今すぐに治療が必要な患者さんがいらっし ゃる環境で(いつものように)普通に仕事をしていたり。
日直・当直中、病棟からの一本の内線で「霊安室の準備、診断書の完成」 といったルーチン業務を淡々とこなしてみたり。
そんな日常に慣れてくると、案外鈍感になってしまうのかもしれません。
「人様の死」というものに。
と、まぁ。 ちょこっと暗めに始まった日記ですが。。。
□機転□
うちのお隣に住んでらっしゃるSさんご夫妻は、仲の良い(両方とも)70代の 老夫婦です。
旦那さんはうちの病院に定期通院されている方で、今年の夏頃からずっと 入院されていました。
俺も何回か病棟で、売店で、廊下で御挨拶もしてたんですよ(休みの日には 家族でお見舞いに行ったこともありました)
そんな昨日の朝、(職場の)日報の「死亡退院」の欄に、Sさんの名前があり ました。
そっかぁ〜 お見舞いに行った時は、ずっと寝てたしな。
最近は、院内でも見かけなくなってたよなぁ。
そんなに悪くなってたのかぁ。
奥さんは、これからどうして行くんだろ。
などと心配しながらも。
レセ初日特有の(あの)煩雑感に追いたてられまくりの、雰囲気に埋没して いったわけです。 (↑これが、後の悲劇の原因となっていくわけなのですが)
12/01 8:30(pm)
ただいま。
お帰りー、お疲れさま。 おかえりぃぃぃぃぃ。 おはえりぃ------。
やっと終わったぁ〜 ハラ減ったよ。
ところで隣の旦那さん、今朝亡くなったみたいだよ。 どうりで、最近院内で見かけないと思ってたんだ。
あらっ!
これからどうすんだろうな、奥さん。
そうねぇ〜
一人じゃ心細いよな、やっぱり。 今日は電気消えてたから、居ないみたいだけど。
明日にでも、姿見かけたら御挨拶しておいた方がいいかもね。
そうだねぇ〜 可愛そうに。
続く。
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