桜桃日記 ami
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2004年07月23日(金) ことばも報道も難しい。


福島・朝日岳の4人遭難事故で、自力で下山した二人の会見をテレビで見ました。
見ていて気なったことが二点あります。
まず、一点目は。当日から山は大雨で荒れていたのに入山して、土砂崩れにあったことを「不測の事態」と表現しているのを聞いて、それは表現が間違っていると思いました。
辞書を引いてみましたら「不測」とは「(悪い事態について)予測ができないこと。思いがけないこと。」「―の事態」三省堂提供「大辞林 第二版」よりーとのことで、今回の場合、これだけの天候の乱れの中で登山を決行したことは「予想ができないこと」は無く、それよりも、「自然を甘く見ていました、判断ミスでした。」の間違いでしょう。
2点目に気になったのが自分たちの生還を喜ぶ言葉や、親戚への心配を掛けた謝罪の言葉はあったのですが、亡くなった同士への言葉がほとんど無かったことです。
彼の言い分では、「土砂崩れ」は、不測の事態で、突然起きて、亡くなった人にテントを切ってくれと言われたけれど、何も持っていなくて切ることができなかった」と言うコメントでしたが、あまりにも死人に鞭打つようなコメントに悲しくなりました。

でも、よくよく考えてみると、またこのテレビのニュースと言うのは彼らが語ったすべてを流しているわけではなく、極一部分を放送しているだけなのだからテレビを見ただけで彼らのことを判断するのは間違いなのですが、報道は怖いですよね。
少なくとも、きっと色々話したでしょう一部分の言葉が放送網に乗って、報道されたのでしょうけれど、その部分のイメージばかりが強調されてしまう。怖いですね。


どちらにしても、無理して山に入り、遭難し、その捜索のために、警察、消防、自衛隊と、たくさんの方々に迷惑を掛けたことだけは間違いなさそうです。「山に登る勇気とともにその計画を中止、延期する勇気も大切」この手の事件を聞くたびに感じる私です。





<追記>
7月24日11:29
相変わらず、誤字、脱字がひどくて自分で凍り付いております。
「着になった」だなんて、はずかしい。もちろん、「気になった」の間違いですし、「雪崩」は、もちろん「土砂崩れ」の間違いです。随時、気付いたところで訂正を入れて参りますので、読んでいておかしなところは、想像で訂正してお読みくださいませm(__)m












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