桜桃日記 ami
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2004年05月27日(木) 感じ方はひとそれぞれ・・。


私、正直言ってドラえもんが嫌いなんです。
というか、登場人物すべてが苦手なんです。
だから、いままで何故ドラえもんがみんなから愛されているのか良く分かりませんでした。まぁ、へそ曲がりなんだろうなとは自分でも思っていましたが。


のび太はなまけもので、宿題をなかなかやらないし、運動も勉強も苦手そうだし、なにが一番嫌いかって、努力をせずにすぐにドラえもんの道具に頼るところが嫌いなんです。見ていると「もっと、自分で努力しろよ」と思ってしまうのです。
ジャイアンは乱暴者だし、スネオはすぐに親の金を自慢するし、しずかちゃんは「内股膏薬」で、のび太が仲間外れにされていても平気でスネオにくっついて行っちゃうし、男の子とばっかり遊んでいて、同性のお友達が少なそうだし、ドラえもんといえば、すぐに四次元ポケットからどんどん道具を出してきてのび太を甘やかしているし・・。

はたまた、のび太のママに対しては、専業主婦で1日中家にいて暇そうなのに、学校から帰ってきたばっかりで疲れているのび太に平気でおつかいや草取りを命令して、別に趣味も無さそうなのに「いったい昼間何をやっているのだろう」と腹が立ちます。


けれどふじぽんさんの日記を拝見して、目からうろこが落ちました。
以下、彼の日記より抜粋です。




僕はきっと、「ドラえもんのような友達が欲しかった」ただ、それだけなのだと思う。ひみつ道具なんかは二の次で。
ドラえもんはいつも部屋にいて、ちょっと困ったような顔をしながら、ときどき、どら焼きをおいしそうに食べたり、マンガを読んで面白そうに大笑いしたりする。
頼みごとをすると面白そうに引き受けてくれることもあれば、あきれて説教をはじめることもある。
でも、ふたりはすぐに元にもどる。
ドラえもんは、いつもそこにいるのだ。

彼らはお互いに、自慢したりあきれたり、頼ったり頼られたりしながら、「しょうがないなあ」なんて腐れ縁を続けていて、どちらかがピンチに陥ったら、全力で相手を助けようとする。
「高めあう人間関係」なんてプレッシャーは二人のあいだには存在しないし、たぶん、日頃は「暇だねえ」なんてときどき言い合いながら散らかった部屋に寝転がって、読み飽きたマンガを読んでいるのだ。

いつまでも、いつまでも変わらずに続いていく日常。

僕はたぶん、何かを競い合ったり、自分の意見を声高に主張するより、そういう生き方が好きなのだと思う。





ふ〜む・・。なんだか説得力がありますねぇ・・。
ドラえもんファンのすべてがこういう理由でファンなのかどうか少し疑問なのですが、私は今日の今日までドラえもんは「現実逃避の漫画」だと決め付けていました。まぁ、アニメはすべてにつけそういう要素が含まれているのでしょうけれど、でも、ふじぽんさんの日記を拝見して、「ああ、こういう感じ方もあるのか。」と物に対する色々な角度からの見方を感じ取ることが出来ました。

たかがアニメ、されどアニメ・・。奥が深いですね。


だからと言って、自分の好みが変わったかと言うと、それは無くて、やっぱり私は「ドラえもん」が苦手なことに変わりは無いのですが、人様の日記を読んで自分の固定観念が少しだけ固定ではなくなった気がします・・。








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