桜桃日記 ami
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2004年05月16日(日) 偏食のこと


以前にも給食のはなしを書いたのですが、お気に入りに入れさせていただいているrihoさんの日記や掲示板を拝見して、教員をやっていらっしゃる方の偏食は、子供たちの見本になる手前、私たち一般の保護者以上に大変そうだなと感じました。


でも、実際はとなると、子供たちには「偏食はいけない」と指導しながら、自分は好き嫌いを平然としている先生方にも時々遭遇します。


わたしの保育園時代の保母さん(現保育士さん)は、冬になると、子供たちは生パンをそのまま食べているのに、自分だけストーブの上でパンを焼き、その暖かいパンにマーガリンを乗せて食べていました。
私たち子どもは、固いサイコロのようなマーガリンを無理やり冷たいパンにぬり、そのパンが破れそうになるのと戦いながら食べていました。
そんな時の保母さんのパンの羨ましいことといったらありません。
ジュワッと焼けたパンに染み込むマーガリンの映像はウン十年経った今も目に焼きついて忘れられません。


そう思っていたら、中学3年生の娘が自分が小学校1年の時の担任が米飯の日は必ず「米に牛乳は合わない」と言って、丸ごと1本残していた話をしました。
なんでも、子供たちには「牛乳も残さず飲みなさい」と言っておきながらだそうです。


大人からすればほんの些細なことかもしれないけれど、そういう理不尽なことは、小さい子の心にずっと残るのだなと思いました。
教育者の皆様方、心して給食を召し上がってくださいね。




話は、少し変わって、落語の目黒のさんまのおはなしの本来の解釈を私は存じ上げないのですが、私の勝手な解釈は、第一に「美味しい食材は変に手を加えるよりも、なるべくその食材の素材を生かしたシンプルな食べ方がいちばんおいしい」第二に「何でもお腹が減っている時に食べたら美味しい」だと思うのです。
違っていたらごめんなさい。個人的な解釈ですので・・。


で、私が好き嫌いがあっても、なぜ何でも我慢して食べられるかと言うと、母の母の作る料理がひどくまずく、それを食べないと父に許してもらえなかったからです。
「まずい」と一言でも言おうもんなら「嫌なら食うな」とご飯を食べさせてもらえません。食べさせてもらえないどころか、「戦争中は、食べるのもが無かったんだ。食べるのもがあるだけありがたく思え。」と拳骨が飛んできます。人間空腹になると何でも食べられるものです。それよりも、拳骨が飛んでくると思うともっと我慢して食べられます。


いや〜今思い出しても母の作る焼き飯は本当にまずい代物でした。
鍋を充分熱していないから、油を余分に引き非常に脂っこいし、冷や飯が団子状態にくっついていて、その中は冷めたいご飯のまま。
同じ食材でよくもまああんなにまずく作れたなぁと逆に感心してしまうくらいです。
でも、あのまずい食事を我慢して食べたお陰で、まずい給食を完食できたことは両親に感謝をしなければと思っています。






では、最後にチャーハンワンポイントアドバイス。
・鍋は充分に熱してから油を少量入れる。これで、べたべたになりません。
 油に葱を入れれば、葱油で香りが増します。
・冷ご飯はターナー(フライ返し)で押さえてご飯をパラパラにする。
・隠し味にお砂糖を一つまみ入れると、ぐっと味の幅が広がります。
・醤油はご飯に直接かけるのではなく、鍋肌から注ぎいれる。こんがり醤油味になります。

   同じ食材でも、ちょっとした工夫でうんと美味しくできるんですけどね。お料理。







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