桜桃日記 ami
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2003年11月01日(土) 縁は異なもの、味なもの。


先月は、初対面の男性と5日間だけ一緒に仕事をする機会があった。
年は31歳で、私より一回り以上年下だった。
第1印象は「年下の癖に、何でもずばずば言う、ずうずうしいヤツ。」
話もかみ合わず、あちらがジョークで話すことを、こちらはまともに「あ〜 そうなんですか・・。」と相槌を打ってしまい「ここは笑うとこなんですけど・・。」と切り替えされてしまう最悪の出だしだった。
ところが不思議なもんで、仕事を始めて2〜3日もすると、だんだん情も移ってくる。
お互いの話の合わせ方にも、お互いがだんだん慣れてくる。
最後の日には苗字に「ちゃん」を付けて呼ぶまでになっていた。
そして、一緒にタクシーに乗った時には思わず私は本心を言ってしまった。

「しかし、○○ちゃんって、見掛けに寄らず繊細だよね。」
「すごく、人のこと見抜いてるよね。」

そしたら、その僕はちょっと詰まって「俺、あんまり褒められたこと無いかんな・・。」と呟いた。
その時、不覚にも私は今まであんなに憎ったらっしいと思っていたその僕を
一瞬「愛おしい」と思ってしまった。
もし、アルコールでも入っていたら、ぎゅっと抱きしめキスでもしてしまったかも知れない。
それ位、お互いが切なくなった一瞬だった。


きっと恋愛なんて、こんな一瞬の誤解から始まるんだろうなぁ・・。
そして、目が覚めた時に、第1印象通りの「ずうずうしい人」に戻ってるんだと思う。





皆さん、「縁は異なもの」ということわざの意味をご存知ですか。
私はてっきり男女を問わず、「人と人との出会いはすばらしい」という意味かと思っていたのですが、これは「江戸 いろはかるた」からの出展で、「男女の縁」についてだそうですね。
つまり、「男女の縁はどこでどう結ばれるかわからず、まことに不思議なものだ」という意味だそうで・・。

洋の東西を問わず、また、新旧を問わず、「男女の仲はある種の誤解から始まる」ということでしょうか・・。

そして、誤解が解けた時に別れがやってくるのでしょう。
なんだか、ちょっと切ないね・・。








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