その翌日、とにかく何かしないとと思い、アルバイトニュースを片手にバイト探しを始めた。 もう4月に入っていた。 アルバイトニュースを開いてみると<小学館>という文字がぼくの目に飛び込んできた。 『おお、これは幸先いい。しかも職種が企画と来ている』 出版関係に興味を持っていたぼくは、すぐにここを選んだ。
電話してみると「面接するから来てくれ」ということだった。 ぼくは慌てて履歴書を書き、その会社まで持っていった。 そこにはスーツを来た5,6人の男性社員がいた。 面接らしきことをして,「明日から来てくれ」ということになった。 『何だ。面接なんか意外と楽やん』とたかをくくった。 この慢心が後々命取りになるのだった。
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