今日で夏も終わり。 昨日も言ったように、今年の夏にはうんざりした。 ただ暑いだけで、まったく風情というものを感じなかったのだ。 こういうことは生涯二度目である。
一度目は、今から27年前、昭和55年(1980年)の夏だった。 その年は今年と全く逆で、冷夏だった。 梅雨明けしてから一週間だけ夏らしい日があったが、その後は夏空を分厚い雲に奪われてしまい、まったく気温が上がらなかったのだ。 その年社会に出たぼくは、その時期エアコンを売っていた。 エアコンは気候に左右される商品である。 暑くないと売れない。 それゆえに、空を眺めては恨めしく思っていたわけだ。
さて、今年風情を感じなかった原因の一つに、彼の国からはき出される公害がある。 いつも臭かった。 そのニオイを灼熱の太陽が焦がす。 だから、なおさら臭くなる。 その臭さが、夏独特のニオイを隠してしまう。 だから、風情を感じないのだ。 来年はもっといい夏にしたい、というかしてほしいものだ。
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