先月の30日、車を運転しているときに、ヒロミから電話がかかった。 住所を教えてくれと言う。 「何で?」と聞くと、 「いつもお世話になっとるけ…」お中元をくれるのだと言う。 そこで住所を教えたのだが、 「ねえ、ボリ(嫁ブーのこと)の名前、ユキエってどういう字やったかねえ?」と、また馬鹿なことを聞いてきた。 何度も言っているが、ヒロミと嫁ブーは高校時代からの付き合いだ。 ということは、30年くらい付き合っていることになる。 それなのに、ヒロミは嫁ブーの名前を知らないのだ。 「ユキエじゃない。ユキ」 「あ、そうやったかねえ」 「そう」 「じゃあ、宛名はしんたさんにしとくね」 というわけで、今月の3日にそのお中元が届いた。
さてその日、ぼくたちはイオンにお返しを買いに行った。 何にしようか迷ったあげく、結局銀座千疋屋のアイスクリームにしておいた。
昨日のこと。 あれから1週間経つが、ヒロミから届いたという連絡が入らない。 「おい、ヒロミから何か言うてきたか?」 「いいや」 「着いたんかのう?」 「さあ?」 「ちょっとイオンに電話して聞いてみ」 嫁ブーはさっそく、イオンに連絡した。
「え、まだなんですか?」 「‥‥‥」 「もう1週間経つんですよ」 「‥‥‥」 「門司です」 「‥‥‥」 「市内で1週間以上かかるんですか?」 「‥‥‥」 「わかりました。明日ですね。よろしくお願いします」
相手の言ったとおり、ヒロミから今日届いたと連絡があった。 しかし、注文して八日もかかるとは思わなかった。 デパートと違って、スーパーは配達慣れしてないのかもしれない。 あと二日ずれ込んでいたら、もうお盆になっていた。 そうなったら、お歳暮が正月に届くのと同じことになってしまう。 それではありがたみもないだろう。 ということで、次回は配達慣れした所に頼むことにしよう。
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