一昨日の夜、食事がすんでから急にアイスクリームが食べたくなり、となりのセブンイレブンに買いに行った。 当初はそれだけ買って帰るはずだった。 ところが、コミックの売場に『バガボンド』の新刊(26巻)が置いてあった。 これは買わなきゃと思ったのだが、考えてみると、アイスクリーム代しか持って行ってなかった。 そこで嫁ブーに電話をかけ、お金を持ってきてもらった。 店が近いと、こういう時便利である。
家に帰ったぼくは、まず食べたくてたまらなかったアイスクリームを食べた。 そのあとで『バガボンド』の封を開けた。 ちょうどその時だった。 テレビで『山おんな壁おんな』が始まった。 そこで『バガボンド』を読むのはやめて、テレビを見ることにした。 『バガボンド』のことを覚えているのはここまでだ。 テレビを見終わった後、日記に取りかかったのだが、その頃には『バガボンド』のことはすっかり忘れていた。
さて、「そういえば『バガボンド』を買っていたな」と思い出したのは、翌日の夜、つまり昨日の夜のことだった。 それまでは何かを忘れているのだが、それが何かが思い出せないでいたのだ。 思い出したのは、風呂に入っている時だ。 そこで風呂から上がって捜した。 ところが見あたらないではないか。 嫁ブーに聞くと、「知らん」と言う。
それから家捜しである。 居間、自分の部屋、脱衣場、あげくにトイレまで捜した。 でも見つからない。 そのうち、本当に買ったのか、ということに疑問を持った。 そこで嫁ブーに、 「昨日、おれコミック買ったよのう?」と聞いてみた。 「うん、買ったよ」と言う。 やはりどこかに置き忘れているのだ。
その時、陽水の『夢の中に』の歌詞を思い出した。 “探すのをやめたとき、みつかることもよくある話で…♪” 「そうやの。どこかにあるんやけ、そのうち出てくるやろう」 と思ったところで、ドラマ『山田太郎ものがたり』が始まった。 それを見ているうちに、またしても『バガボンド』の存在を忘れてしまった。
今日もこの日記を書くまで、『バガボンド』のことはすっかり忘れていた。 というか、昨日の夜から、一度も「何か忘れている」とは思わなかった。 そういうわけで、まだ『バガボンド』は見つかってない。
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