ウォーキング中に道を聞かれた。 「すいませんが、○○町3丁目はどの辺りになりますか?」 「○○町3丁目?」 「ええ」 「○○町3丁目じゃわからんなあ…」 「あ、地元の方じゃないんですか?」 「いや、地元は地元なんやけど。○○町3丁目と言われるとちょっとわからんのですよ。通称名とかわかりませんか?」 「ああ、それはわかりませんねえ」 ということで、教えることが出来なかった。 もし、その人が通称名で言ってくれたら、きっとわかっていただろう。 というより、逆にぼくが地元の者でなかったほうがわかっていたかもしれない。
ぼくが通った小学校は、大字○○という地区がそのまま校区になっていた。 だから、地区懇談会や地区対抗リレーでの地区分けは、すべて通称名ごとにやっていた。 それで、このへんの地理を憶えたわけだ。 その後区画整理が行われた際に、大字表記がなくなり、いくつかの町に分けられた。 ところが、普段の生活では通称名ですむので、なかなか○○町×丁目を使う機会がない。 そのため、いつまでたっても○○町×丁目の場所を憶えられないのだ。 今日、その通称名の知識というのが、まったく役に立たない知識だというのを知った。
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