今日は神社へは行ったものの、ウォーキングはしなかった。 何と光化学スモッグ注意報が出たからだ。 先月にも一度出ているが、その時は10年ぶりだと言っていた。
何で今頃になって光化学スモッグなのかというと、どうも中国が原因らしい。 中国は今、高度経済成長のさなかといわれているから、その経済を支える工業地帯は、きっと日本の昭和40年代のような風景なのだろう。 環境などまったく無視で、どんどん突っ走っているに違いない。 ということで、40年ほど前に日本が吹かせていた風が、今は中国から吹いてきているわけだ。
それはそうと、先日あるメールマガジンで読んだのだが、揚子江は今、廃液でドブ川化しているという。 ドブ川かということは、かつての洞海湾のようになっているということだ。 そう考えるだけで、あの時代が蘇ってくる。 星の見えなかった空、何となくざらついていた空気、低気圧が近づくと重苦しく漂っていた工場街の臭気…。 そういえば、煤煙のせいで閉校になった小学校があった。 その辺りは外に洗濯物を干せなかったという。
あれから40年、ヘドロだらけだった海や川には、今魚が元気に跳ねている。 その魚をトンビや白鷺が狙っている。 どこにでもある風景であるが、このどこにでもある風景が、かつての八幡にはなかった。 「煤煙」「大気汚染」「ヘドロ」など、昔は小学生の会話に普通に出てきた言葉も、今この辺りではすっかり死語になっている。 「光化学スモッグ」も、そういう言葉の一つだったのだが。
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