| 2007年05月07日(月) |
死神に魅入られていた |
5月に入ってから、それまでの寝苦しさが嘘だったかのように、熟睡の毎日を送っている。 寝不足は相変わらずなのだが、これは何かやっているからで、以前のように寝付けないという理由からではない。 なんでそうなったのか。 別に特別なことをやっているわけではない。 寝相をちょっと変えただけだ。
それまでのぼくは、仰向けで寝るのが常だった。 ところが、仰向け寝は枕とのバランスを考えたり、腰の負担を取り除くための工夫をしなければならない。 そういうことを意識せず、というか何も知らずにこれまでやってきた。 そのツケが先月やってきた。 無呼吸症である。
睡眠に入る寸前、体が暖かくなり、何かに包まれるように気持ちよくなってくる。 ところが、それに身を任せていると、だんだん息苦しくなってくるのだ。 気がつくと息をしてないではないか。 というか、呼吸の出来る姿勢をとってない。 どういう姿勢なのかというと、枕の高さのせいで、首を固められあごが胸についている。 つまり、柔道でいう押さえ込みをされている状態にあったわけだ。
そこで姿勢を変えようとするのだが、すでに体は睡眠状態にあるので容易には動かない。 それでも息をしないと死んでしまうので、無理矢理体を動かし、呼吸の出来る状態にする。 これが体力を消耗させるのか、目が覚めてから、けっこう長い時間動悸が止まず、呼吸が乱れていた。 そうなると今度はなかなか眠れない。
こういうことが先月の中旬からずっと続いていた。 そう、寝付けない原因は無呼吸症だったわけだ。 つまり毎日死神と格闘していたということになる。 で、寝不足の原因は、その恐怖と、格闘での疲れからである。
そういう状況の時でも、たまには熟睡することがあった。 それはどういう時かというと、テレビを見ながらごろ寝していた時である。 その時どういう姿勢をとっているかというと、横向きになっている。 「もしかしたら、横向きで寝るといいのかもしれん。押さえ込みを避けるには、横向きになればいいわけだから」と気づいたのが先月末のことだ。 試してみたら、これが効果てきめんだった。 それ以来、死神は遠ざかっている。
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