| 2006年06月10日(土) |
あのホテルには幽霊が出るらしい |
毎年この時期になると、コンビニでホラー本や怪談本を買っている。 特によく読むのが、稲川淳二の恐い話で、あの語り口をイメージしながら読んでいる。
さて、先日、今年に入って初めて稲川本を買った。 そこに、えらく身近な話が載っていた。 北九州のテーマパーク近くにあるホテルに、幽霊が出るのだそうな。 何でも、そのホテル内にあるバーの窓に、子供の姿が映るというのだ。
そのホテルは、そのテーマパークが一望できる位置にあるらしい。 ということは、あのホテルしかない。 数年前に、日テレの雷波少年の中の企画で、ドロンズがロシナンテと泊まったホテルである。
しかし、そのホテルに幽霊が出るなんて聞いたことがない。 このへんでよく噂が立つのは、小倉駅前にある大手デパートくらいだ。 そのデパートの建っているところは、元々お寺やお墓があった土地だから、建つ前から「あそこは出るよ」と言われていた。 今のデパートになる前、そこは潰れたS百貨店が入っていたのだが、そこがオープンして数日後、さっそく「出た」という噂が流れた。 それを聞いて、ぼくの周りの者は、みな口を揃えて「やっぱりね。あんなところに建てるけよ」と言ったものだった。
では、今回のホテルの建っているところだが、そこもお寺やお墓があった場所なのかというと、そうではない。 そこには元々、某大企業の事務所が建っていたのだ。 その当時も、幽霊が出るなどという噂は聞いたことはない。
いったいその幽霊は、何ものなんだろうか? そのホテルを建てる時に、事故に遭った人の霊なのだろうか? しかし、それは考えられない。 なぜなら、最初に書いたとおり、それが子供の霊だからだ。 工事中に事故があったとも聞いてないし、仮に事故があったとしても、子供が工事現場にいること自体がおかしい。 事故死したのはおっさんだが、そのおっさんの霊魂は、実は子供の霊だった、ということは考えられない。
うーん、何なんだろうか…? あっ、そうだ!、こういうことが考えられる。 それは、客を呼ぶ幽霊だということだ。 それなら合点がいく。 しかし、コンビニコミックでは、ぼくみたいな物好きしか読まないだろうから、その幽霊はあまり客を呼べない、つまり効果のない幽霊だということになる。
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