| 2006年04月10日(月) |
『HAPPY!』を探す(後) |
8軒目の店、そこは前の7軒とは若干趣が違っていた。 それまでに行った7軒はコミックを中心とした本と、CDやDVDといったソフト類で構成されていたのだが、8軒目に置いてあった本はコミックだけで、その他にあったのはCDやDVDではなく、何とフィギアだった。 どうもマニア御用達の店のようだ。 ぼくは一瞬戸惑った。 だが、コミックの量が半端じゃない。 そこで、そういうことには目をつむって、本を探すことにした。
『HAPPY!』はほどなく見つかった。 しかし、あったのは1巻と2巻だけだった。 「やっぱりここもだめか」 そう思って、店を出ようとした時だった。 入口付近に、コミックのセットが置いてあるのに気がついた。 他の店にもセットものはあったのだが、値段が高いので目もくれなかった。 ところが、そこのセットものは破格値で売っているのだ。 そこで念のために、探してみることにした。 すると、その一角の下の方に、『HAPPY!』という文字が見えた。 「あった!」 23巻すべて揃っているのだ。
価格を見ると、やはりそれも破格値で売っている。 しかも、本の程度は良さそうだ。 ぼくは迷った。 全巻まとめてラッピングしているから、おそらくバラ売りはしてくれないだろう。 ということは、全巻買わなければならない。 となると、それまで買ったものが無駄になる。 しかし、これを逃すと、門司や小倉といった慣れない場所に行かなければならない。 それも、残りの本があるかどうかはわからないのだ。
いちおう財布の中を覗いてみた。 『HAPPY!』を買うためにいちおう軍資金を用意していたのだが、先ほど買った5冊分をさっ引いても、全巻買えるだけの余裕はあった。 というより、それほど安いのだ。 それで決心した。 ぼくはラッピングされた本の塊を持ってレジに行った。 そして家に帰って、さっそく15巻から読み始めた。 ということで、『HAPPY!』問題は一日で解決したのだった。
ところで、今まで持っていた14巻までと、新しく買った5冊をどうするのかというと、決して売ったりはしない。 予備で持っておくつもりだ。 ぼくは本を風呂に入って読むので、たまに濡らすことがあるのだ。 他の本はともかく、『HAPPY!』は絶版ゆえに、もう手に入らないからだ。
さて、これで現在までに発売されている浦沢直樹のコミックは、すべて揃ったことになる。 あとは現在連載している『20世紀少年』と『プルートウ』のコミック続刊を、気長に待つばかりである。
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