昨日、一昨日と、寝たのは4時を過ぎていた。 久しぶりに夜更かしが続いたわけだ。 しかも昨日に続いて、その夜更かしを埋め合わせできるほどの睡眠を取ってない。 こういう状況がいつまでも続くと、尿潜血値が上がってしまうから、注意が肝要だ。
さて、昨日は夜更かしをしたにもかかわらず、いい初夢を見ようと思い、枕元でいい音楽を流しながら寝たのだった。 ところが、その音楽にとらわれてしまい、いつまでたっても寝ることが出来なかった。 布団に入って1時間ほどが過ぎた頃、ようやく眠くなってきた。
「これで眠れる」と思った時だった。 突然、イビキが聞こえた。 嫁ブーである。 元日から仕事だったので疲れているのか、とても苦しそうに聞こえる。 「こいつ、大丈夫なんかのう」 そんなことを思っていると、また眠れなくなった。
それから何分経っただろうか。 急に場が変わった。 そういう時には、必ずと言っていいほど金縛りに遭うのだが、なぜか昨日はそうはならなかった。 そうはならなかったものの、違う現象がぼくを襲った。 ぼくの背中に何者かが乗ってきて、体を触わりだしたのだ。 最初は気のせいだろうと思っていたが、その感触は本物だった。 ぼくのどこを触っているのかというと、主に腹で、時折胸も触っている。 ぼくは心の中で「やめろ!」と叫んでいた。 だが、それはなかなかやめようとしない。 そこで、手を後ろに回し、そいつをつかんで、背中から力任せに引きずり下ろした。
体を起こして見てみると、そこには髪長でメガネをかけた、青白い顔の女がいた。 見たことのない顔である。 ぼくが「おまえは誰だ?」と訊くと、女は急に泣き出した。 その時だった。 再び場が変わったのだった。 ぼくの横では、相変わらず嫁ブーが苦しそうなイビキをかいている。
「夢やったんかなあ…?」 と思っていると、急に「えーっ!?」という声が聞こえた。 ぼくはその声を聞いて、胸騒ぎがした。 その声といい、さっきの女といい、もしかしたら何者がぼくに何かを伝えようとしているのではないのだろうか。 そう思ったところで、目が覚めた。
どうやら、現実の中で夢を見、その夢の中で夢を見ていたようだ。 しかし、不吉な夢だった。 もしこれが初夢だとしたら、今年はろくな年にならない。 胸騒ぎを抱えて1年間を過ごすなんて、到底耐え切れるものではない。 ということで、ぼくはこの夢を初夢として認めないことにした。 そこで、今日また、初夢に挑戦することにした。
それでは、おやすみなさい。
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