2005年12月24日(土) |
カラオケに行く(前) |
昨日、飲んでいる途中に「カラオケに行こう」と言いだしたのは、ヒロミだった。翌日が早いこともあり、ぼくは遅くとも終電で帰ろうと思っていたが、こういう機会は滅多にあることではない。そこで付き合うことにした。ヒロミとカラオケに行くのは、およそ20年ぶりになる。その頃のヒロミは、どんな歌でもつまみ食い的に歌っていた。カラオケに行くと、3曲につき2曲の割合でマイクを握っていたものである。ところが、最近そのヒロミが歌わない。夏にうちに来た時もカラオケボックスに行くことを拒んだし、先月飲みに行った時もカラオケに行こうなどとは言わなかった。それには理由がある。鼻炎である。そのせいで声が出ないのだそうだ。しかし、昨日は違った。そのヒロミが「カラオケに行こうと言い出したのだ。中リンも、嫁ブーも、もちろんぼくも、歌うことは嫌いではない。そういうことで、一次会が終わって、カラオケボックスに行くことになった。さて、カラオケ行きが決まったのはいいが、どこに行こうかということになった。一次会のすぐ近くにカラオケボックスがあったが、どうもヒロミはそこがお気に入りではないらしい。「最近、駅前に新しいカラオケボックスが出来たっちゃ」「何という店?」「サニタックス」「駅前のどこにあるんか?」「ほら、そこよ」とヒロミは信号の向こう側を指さした。見ると、確かにそこにカラオケボックスがあった。しかし、店の名前は『サニタックス』ではない。「あそこ『シダックス』と言う名前じゃないんか?」「そうよ、サニタックスよ」「シダックスやろ」「ああ、そうそう、シダックス。わたし何でサニタックスとか言ったんかねえ?」「知らんぞ」「ねえ、サニタックスって何かねえ?」「知らん」その後もヒロミは、店の名前をしきりに『サニタックス』と言っていた。カラオケボックスに入ってしばらくすると、ダンスの練習を終えたヒロミの子Mリンがやってきた。そこから、昨日の日記『カラオケ中継』を書き出したわけである。順調にいけば、ヒロミの歌う姿を写真に撮って、文章とともにそれを載せるはずだった。ところが、その時アクシデントが起きた。そう、携帯の電池切れである。そのため、日記もそこで終わってしまったのだった。
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