頑張る40代!plus

2005年11月03日(木) 夢通信(3)

お「そういえば、6月にビートルズが来たんやったねえ」
小「うん」
お「テレビで見たやろ?」
小「見たけど…、よくわからんかった」
お「あと何年かしたら、わかるようになるよ」
小「ふ−ん。でも、ぼくは加山雄三のほうがいい」
お「ああ、そうやったね。でも、加山雄三ももうすぐ飽きてくるよ」
小「えっ?」
お「もうすぐタイガースというグループが出てきて、そっちが好きになるよ」
小「タイガース?」
お「うん」
小「阪神ですか?」
お「いや、ビートルズみたいなグループ」

小「ちょっと聞いていいですか?」
お「何ね?」
小「おいちゃんの時代は、西鉄ライオンズ強いですか?」
お「ああ、そのことか。あのねえ、この時代には、もう西鉄ライオンズはないんよね」
小「えーっ、西鉄ライオンズないんですか?」
お「うん」
小「じゃあ、福岡にプロ野球のチームはないんですか?」
お「いや、あるよ」
小「どこですか?」
お「ソフトバンク」
小「何ですか、それ?」
お「あのね、あんたのおる時代に、区内の引野小学校におった人が、作った会社なんよ」
小「引野小の人が?今、その人何年生ですか?」
お「同い年やけ、3年生」
小「ふーん。ソフト・バンクスというんですか?」
お「いや、福岡ソフトバンク・ホークスというんよ」
小「え、ホークスなんですか?」
お「うん」
小「南海じゃないんですか?」
お「南海は今から17年前、あんたの時代からだと22年後に、ダイエーに身売りしてね、それで福岡に来たんよ」
小「ダイエー?」
お「うん。今は知らんやろうね。もうすぐ黒崎に出来るよ」
小「ふーん。で、ライオンズはどうしたんですか?」
お「ライオンズは今から27年前、あんたの時代からだと12年後に西武に身売りして、埼玉に行ったんよ」
小「うーん、よくわからん。で、そのソフト何とかって強いんですか?」
お「強いよ」
小「へえ。監督は野村ですか?」
お「いや、王監督」
小「えっ、王監督って、王貞治ですか?」
お「そうよ」
小「巨人もなくなったんですか?」
お「いや、巨人はあるよ。まあ、ないみたいなものやけどね」
小「じゃあ、巨人は長嶋が監督なんですか?」
お「いや、違うよ」
小「国松ですか?」
お「違う」
小「柴田ですか?」
お「違う」
小「城之内」
お「違うなあ」
小「じゃあ、堀内ですか?」
お「惜しいなあ。今年まで監督やった」
小「誰なんですか?」
お「今、昭和41年やったねえ?」
小「うん」
お「じゃあ、去年の夏の甲子園の優勝校、知っとる?」
小「えーと、どこやったかねえ?」
お「福岡県の高校」
小「ああ、三池工業」
お「うん。そこの監督の息子が、今度監督になるんよ」
小「何という人?」
お「原というんよ」
小「ふーん」

そこまで話して、ふと「これからこういうことが起こるから、絶対にこういう行動をとるなと教えてやろう。こんなチャンスは二度とない」と思った。
ところが、無情にも夢はそこで醒めたのだった。
実におかしな夢だった。
もし、次にこういうことがあったら、その時は、そこから話を始めよう。
もしかしたら、それで今のぼくの人生が変わるかもしれないのだから。


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