頑張る40代!plus

2005年10月30日(日) 繋がり

昨日書いた友人の話である。
本を返してもらった後に、いろいろと昔話をしていたのだが、突然その友人がこう言った。
「この会社に、親戚の人が働きよるっちゃね」
「この会社に?」
「うん。おれのいとこになるんよ」
「ふーん」
「この間、そこのお母さんが亡くなってね、それで葬式に行ったんやけど、その時いとこに『どこで働きよると?』と聞いたら、この会社やん。そこで『その会社なら友だちが働きよるよ』と言ったんよ」
「うん」
「『名前、何と言うと?』と聞くんで、『しんた』と答えたら、びくりして『えっ、しんちゃん!?』と言うんよ」
「えっ?」
「飲み友だちとか言いよったよ」

ぼくは今の会社に中途で入っているため、ぼくを知っている人はそんなに多くはいない。
なのに、『しんちゃん』である。
いったい誰だろうと思い、聞いてみた。
「ああ名前ね。Kというんよ」
「えーっ、K!?」
Kとは、ぼくが今働いている店の、前の店長の名前である。
確かにこの間、Kさんのお母さんは亡くなった。
それで葬儀に行ったのだが、それがまさかその友人の親戚だったとは知らなかった。

実は、Kさんは、ぼくが今の会社に入った時、ぼくの部門の担当課長だった。
最初Kさんと会った時からウマが合ったというか、初めて会った気がしなかった。
Kさんも、それは同じだったようで、何かとぼくを目にかけてくれていた。
Kさんが友人に語ったように、何度も飲みに行ったし、何度か家に遊びに行ったこともある。
「しんちゃん」「おいちゃん」の仲だったのだ。
そういう仲だったので、そのKさんが今ぼくがいる店の店長だった時に、ぼくは呼ばれたわけである。
4年間いっしょに働いたが、その間のことは、何度かこの日記にも書いている。
その後Kさんは上の者に疎まれて、他部門に異動になったのだった。

しかし不思議なものである。
ぼくがウマが合うと思った人間は、必ずと言っていいほど、裏で何らかの繋がりがあるのだ。

例えば、友人のオナカ君がそうである。
オナカ君とは、高校1年の時に初めて会ったのだが、Kさんと同じように、初めて会った気がしなかった。
つまり、ウマが合ったわけである。
そのオナカ君とぼくとの間には、将来親戚になるという繋がりがあったのだ。
おそらく、最初に会った時、ぼくは潜在的にそういう予感を持っていたのだと思う。

もう一つの例がある。
長崎屋にいた頃、ウマが合った人に、Nさんという方がいる。
その人も、将来繋がりを持つことになるのだ。
Nさんはぼくと知り合ってから数年後に結婚するのだが、実はその相手というのが、ぼくの母親の親友の娘だったのである。
もちろん結婚した当初は、誰もそのことを知らなかった。
知ったのは、Nさんが結婚してから何年か経った後のことだった。

だけどKさんの件は驚いた。
その友人は保育園から中学にかけて、一番の友だちだったのだ。
ウマが合うためには、きっと裏でそういう強い繋がりがいるのだろう。
ということは、出会いからウマが合った嫁ブーとも、どこかで繋がりがあるはずである。
ということで、今、嫁ブーとの裏の繋がりを探っている。


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