【久しぶりのドライブ】 来週の金曜日に、久しぶりのドライブを決行することにした。 昨年の11月以来の遠出になる。 ま、遠出といっても、行くのはお隣の山口県ではあるが。 メンバーは、ぼくと嫁ブーと母と伯母である。 昨年の夏に、山口県にある角島に行ってきたのだが、景色がよかったので、嫁ブーと「来年の夏は母と伯母を連れて行こう」と決めていた。 梅雨も明けたので、いよいよその時がやってきたわけである。
さて一昨日のことだった。 ぼくは母にそのことを言った。 「来週の金曜日に、おばちゃん連れて角島に行こう」 「角島?どこにあるんかねえ?」 「山口県。山陰のほう」 「きれいなところ?」 「うん、去年行ったけど、相当きれいやったよ」 「でも、私お金ないよ」 「お金なんかいらんやん。行って帰るだけなんやけ」 「ああ、そうやね。じゃあ、姉さんに聴いてみる」
母はさっそく伯母に電話を入れた。 「あ、姉さん。来週の金曜日に、しんたが山口に連れて行ってくれるそうよ…」 母の電話はしばらく続いた。 ようやく終わるかなと思った時だった。 「じゃあ、来週の金曜日ね。お金なんか気にせんでいいけ。しんたが、瓦そばをご馳走してくれるらしいよ」 「!!!」 ぼくは母の言葉に耳を疑った。 誰も瓦そばをご馳走するなんて言ってない。 このばあさん、いったい何を考えているんだ。
母が電話を切った後、ぼくは言った。 「誰も、瓦そばご馳走するなんか言うてないやろ」 「あんたさっき言うたやないね」 「言うてないっちゃ」 「いいや、言うた」 母は実にいい耳を持っている。
【おかしな会社】 4月だったか、会社から交通費の改正の通達が来た。 交通費をガソリン1リットルあたり104円の計算で支給する、というようなことが書かれていた。 これを見て、誰もが口々に言った。 「今時、どこにリッター104円で売っているスタンドがあるというんだ。これを決めた人に教えてもらいたいもんだ」 その通りである。 リッター104円というのは、昨年の価格である。 今は、いくら安いところを探しても120円近くはする。 それも、昨年よりも支給額が上がっていたのなら、さほど文句は出なかっただろうが、何とそれまでよりも下がっていたのだ。 ぼくの場合、昨年と比べると月に1000円近くも下がっていた。
さて、今日のこと。 またもや交通費の改正のお知らせが来た。 「年度初めでもないのに珍しいことだ」とそれを見てみると、1リットルあたり122円に改正する旨のことが書いてあった。 ようやく会社も、おかしいと気づいたようだ。 いや、3ヶ月間も、そういうことに気づかなかったと言ったほうが正しいだろう。 書類には言い訳がましく、改正前の価格は消費生活センターのデータを基準にした、と書いてあった。 自分がガソリンを入れる時に、おかしいと思わなかったのだろうか? おかしな会社である。
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