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2005年07月06日(水) 困った時の神頼み

6月にはほとんど降らなかった雨が、7月に入って一気に降りまくっている。
1日から昨日まで晴れることなく、ずっと大雨が続いていた。
今日は梅雨の中休みなのか、昼からは青空が広がっていたが、この天気も長くは続かないらしい。

ここ数年、梅雨といえば6月よりも7月のほうが定番になっているようだ。
昨年も一昨年も、6月にはあまり雨が降らず、7月に入って何度か集中豪雨に見舞われた覚えがある。
何でこうなるのかというと、6月の空梅雨は異常気象のせいで、7月上旬の大雨は雨乞いのせいだと、ぼくは思っている。

6月中旬に、「今年は雨が降らん。このままだと干上がってしまう」と思い、人々は雨乞いの儀式を始める。
しかし、雨を司る神様はすぐには聞き入れてくれない。
というより、人々の声が神様に届くまで、時間を要するのだ。
なぜかというと、最初の頃はあくまでも儀式であって、真剣みに欠ける。
だから、人々の声が神様には届かないのだ。

神様に声が届くのは、水不足がいよいよ深刻な事態になった時である。
その頃には人々の祈りは真剣そのものになっている。
それからやっと神様は腰を上げるのだ。
その期間が2週間くらいである。
なぜ大雨になるのかというと、最初に雨乞いをやるのは農民などの一部の人たちしかいない。
ところが、水不足が深刻な事態になる頃には、多くの人が雨乞いを始める。
神様は、一人一人の願いを聞いてやるから、その分雨量が増えるのだ。

そのせいで土砂崩れなどの被害も起きてくる。
先日、お隣の八幡東区でガケ崩れが起きた。
テレビでは、被害にあった軽自動車の悲惨な姿が映し出されていた。
今年は地震があったため、きっと地層の状態が変わってしまっていたのだろう。
そこに一気に雨が降ったものだから、そういう結果になってしまったのだ。
思うに、人々が雨乞いさえしなければ、こんなことにはならなかっただろう。

天上で神様は、きっとこう言っているはずだ。
「何、被害に遭っただと?わしはおまえたちの願いを聞いてやったんだから、多少のことは目を瞑ってもらわんとなあ。しかし、都合のいい時だけ、わしに頼るからそうなるのだ。そうならないためにも、普段から信心を絶やさないようにせよ」


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