【ライターの話】 そういえば、タバコを吸い始めてから、今日で何度火をつけたことになるのだろう。 確か、吸い始めた頃はマッチで火をつけていた覚えがある。 ほどなくチルチルミチルの100円ライターを使いだし、社会に出てからは気取ってZippoやrenomaやマルマンなどといった、いわゆるブランド物を使うようになった。 しかし、それらはガス入れなどという面倒な作業が待っていた。 そういう面倒なことが苦手なぼくは、その後再び安物路線に戻っていった。 ということで、現在は4本入り98円を使っている。 火をつけるだけなら、これで充分である。
【不良ライター】 ただ、そういう安いライターの中には、時に不良品も含まれている。 まあ、不良品と言っても、点火と同時に爆発するといった致命的な欠陥品ではなく、ただ単に火の調整が効かないくらいのものだが。
その不良品を初めて使った時のこと。 タバコをくわえ、火を点けた。 「ん?」 点いてない。 そこで、着火レバー(というのだろうか?)を何度か回してみた。 が、点かない。 「おかしいなあ」と思いながらライターをよく見てみると、火力調節レバーが(−)になっている。 「これでは点かんだろう」と思い、レバーを中程度に上げてみた。 ところがまだ点かない。 最後に(+)までレバーを持って行き、それで点けてみた。 すると、『ゴォーッ』と言って火が噴き出してきた。 火はタバコを通り越し、ぼくの目の前を通り過ぎていった。 「おーっ」、思わずぼくはライターから手を離した。 おかげでタバコは半分以上焦げている。 しかも変な臭いがしている。 何か魚を焼いているような臭いだ。 「もしかしたら…」とぼくは思い、恐る恐る前髪を触ってみた。 やはりそうであった。 手についていたのは、髪の毛の焦げカスだった。
大事に至らなかったことと、「どうせ安物だから」という諦めから、店や製造元に文句を言うようなことはしなかった。 これがブランド物だったら、こうはいかなかっただろう。
【追記】 ところで、昨年の7月の日記に、「タバコをショートホープライトに変えた」ということを書いているが、その後の経緯を書くのを忘れていた。 実は、ショートホープライトはあまり長続きしなかったのだ。 その理由は、味がどうとかいう問題ではなく、毎日二つ持ち歩くのが面倒だったのだ。 さらに、短いためにすぐ吸い終わってしまう。 そのため、だんだん馬鹿らしくなって、元のマイルドセブン・スーパーライトに戻したのだった。 ということで、今もそれを吸っている。
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