ぼくはスポニチのメールマガジンをとっているのだが、昨日の内容には唖然とさせられた。 昨日の夜からさんざんニュースで流れている、『オリックスと近鉄の合併』である。 ぼくは毎朝『とくダネ!』を見ているのだが、今日はそのニュースがトップで取り上げられていた。 西武ファン(パ・リーグファンでもあるのか?)である司会の小倉さんも、このことには嘆いていた。
いったいパ・リーグはどうなってしまうのだろう。 このまま放っておくと、来季から5球団で闘わなければならない。 今季からクソ面白くもないプレーオフ制度を導入したばかりだ。 もし5球団で闘わなければならなくなるとすれば、3球団で闘うプレーオフに、ファンはどういう意味を見いだせばいいのだろうか。 ここ数年、西武に加えてダイエーも常勝軍団に名乗りを上げたが、これでようやく往年の好カードであったH-L戦が復元され、パ・リーグの目玉になるはずだったのに、その期待もぶちこわしになってしまう。 これではますますパ・リーグ離れが進むばかりである。
はっきり言って5球団ではだめだ。 1シーズンに1球団との対戦を28試合とすれば、5球団制では112試合になってしまう。 今までが140試合だったのだから、この試合数で優勝したとしても、素直に喜べないし、球団としても収入減は必至である。 しかも、この球団数だと、当然いつもどこかのチームがオフになる。 そうなると、球場の収入減も避けられない。 そのうち、また1球団減るといった事態にもなりかねない。
いったいパ・リーグの会長だとかコミッショナーだとかは、やる気があるのだろうか。 「知恵を絞って」だと? 知恵を絞った結果が、くだらんプレーオフ導入であり、今回の合併騒ぎだったわけじゃないか。 試合数が減って、動員数が減って、収入が減って、面白みがなくなる。 嫌気がさした選手は、FAを行使し、セ・リーグやメジャーに去っていく。 悪いことづくしの「知恵」しか出せない関係者こそ去ってしかるべきである。
「こうなった以上1リーグ制にするしかない」という意見がある。 当然数合わせのためにもう1球団減らして10球団で編成していくことになるのだろうが、仮にそうなったとして、先に書いた試合数だと年間252試合戦わなければならない。 実際この試合数をこなすことは可能なのだろうか。 もし、現状の試合数である140試合を目安にするなら、対1球団15〜16試合となるわけだが、これだと巨人戦に頼ってきたセ・リーグのチームの収入減は避けられない。 そのうち、どこかのチームが脱落して、ゆくゆくは8球団となり、あげくに6球団になってしまうかもしれない。 そうなると、プロ野球界はますます狭き門になってしまい、おのずと野球人口も減っていく結果になるだろう。
ということは、プロ野球界、いや野球界全体のためにも、2リーグ制は残しておかなければならない。 しかし、パ・リーグだけ5球団だと、先に書いたとおりの結果になってしまう。 こうなったら、セ・リーグにも1球団減らしてもらうしかない。 セパ共に5球団体制でやっていくのだ。 当然いつも試合のないチームがセパ1チームずつ出てくるわけだから、そのチーム同士で交流試合をしていけばいい。 その試合もペナントの成績に加味していけば、いかに交流試合といえど真剣に戦わざるを得なくなる。 こうすれば興行収入も増えるし、仮にそれが巨人戦だったら莫大な放映権の収入も入ってくる。 これで少しは、パ・リーグ球団が抱える赤字も減っていくのではないだろうか。
しかし、一番いいのは今までどおり両リーグ6球団制である。 この体制になったのは昭和33年からというから、もう46年も続いていることになる。 ということは、これが日本という国の、身の丈に合ったプロ野球の姿ではないのだろうか。
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