| 2004年05月27日(木) |
そっとしておいてやれよ |
ここ数日、地村さんや蓮池さんの記者会見の模様が、ニュースやワイドショーで映し出されているが、記者たちはいったい何を考えているのだろう。 記者会見などは、帰ってきたその日、もしくは翌日だけで充分なのだ。 毎日毎日記者会見をやって、いったい彼らから何を聞き出そうとしているのだろうか。 テレビで見ていると、記者たちは、どうもお二人の子供たちの『カルチャーショック』を知りたいように思われる。
靴を買った。 服を買った。 お菓子を買った。 どうでもいいことである。 『冬のソナタ』を何話まで見たなんて関係ないことだ。 それを見たお子さんの反応を知って、いったい彼らはどういう記事を書こうというのか。 あの質問を受けた時、一瞬蓮池さんの顔が曇ったのを、マスコミは気づかなかったのだろうか。 それに、そういうことを記事にして、それが何か拉致問題の解決に役に立つとでもいうのだろうか。
子供たちは今まで、不幸にも両親の国日本を敵国だと教えられてきたのだ。 その敵国で注目されていることに、何か疑問を抱くのではないだろうか? 「お父さんは、どうして毎日テレビに出ているんだろう?もしかしたら、マスコミは親をとおして、自分たちが持っている共和国の情報を聞き出そうとしているのではないか」などと考えても、何ら不思議ではない。 そのことで、総連に利用されたり、いやがらせを受けたりするかもしれないじゃないか。 そして、最終的に、「やっぱり、ぼくたち、私たちは共和国に住みたい。そこで偉大なる指導者同志にために働きたい」などと言い出したら、元も子もないじゃないか。 そうなった時、マスコミはどう責任を取るというのだろう。 もういいじゃないか。 もう充分じゃないか。 そっとしておいてやれよ。
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