2004年02月17日(火) |
小倉伊勢丹に行ってきた |
今日は休みだった。 午後から、先日小倉そごう跡にオープンした伊勢丹に行った。
『伊勢丹』、この響きがぼくには懐かしい。 東京にいる頃、バイトのない土曜日には、必ずといっていいほど新宿の伊勢丹に通ったものである。 新宿駅で山手線を降り、紀伊国屋、丸井、伊勢丹の順番に回っていた。 その時の伊勢丹の印象だが、伊勢丹という名前が物珍しかったくらいで、ただのデパートといった印象だった。 まあ、ぼくは貧乏人だったので、利用するのはせいぜい紀伊国屋と丸井くらいで、伊勢丹で買物をしたという記憶はない。
その伊勢丹が小倉そごう跡にやってくると聞いた時、ぼくは東京での貧乏生活を思い出していた。 「ふーん、あの伊勢丹が来るのか。ふーん…」 と、妙に感慨に耽ったものである。
2000年まで、北九州市にはそごうが二店あった。 一つがぼくの地元にあった黒崎そごうで、もう一つがこの小倉そごうだった。 黒崎のほうは、早々と地元の井筒屋黒崎店が移転することが決まり、翌年2001年には営業を開始している。 ところが、小倉のほうは、なかなか入り手が決まらなかった。 倒産後、すぐに伊勢丹の名前が挙がったが、伊勢丹側がそれを否定。 地権者の思惑もあり、なかなか入居者が決まらずに、北九州市の顔である小倉駅前には、強大な空きビルが残されたままになっていた。 その後、地元の玉屋デパートが入居したが、それもすぐに閉店。 ようやく、地元の財界の協力もあって、最初の噂どおり、伊勢丹の入居が決まったのだ。
さて、その小倉伊勢丹だが、店に入ってまず思ったことが、「えらく狭いな」だった。 最近ぼくは、地元の井筒屋やイオンといった広い建物ばかりに行っているのでそう感じたのかもしれないのだが、それでも、そごう時代にはそういう印象は持たなかった。 まあ、お客さんでごった返していたので、そう感じたのかもしれない。
ということで、小倉伊勢丹がいよいよオープンしたわけだ。 ところで、ぼくたち小売店業界の人間が、水面下で噂し合っていることがある。 それは、小倉伊勢丹が何年持つかということである。 伊勢丹建っている場所は、元々商業地ではなかった。 じゃあ何だったのかというと、お寺である。 そごう建設で、その寺が立ち退く際に住職が言ったそうだ。 「ここは、商業地じゃないので、そう長くは持たないでしょう」と。 そごうに関しては、その予言が当たったわけだ。 さて、伊勢丹はいったい何年持つのだろうか?
また、元々お寺だった場所に建物が建った場合、必ずと言っていいほど聞くのが幽霊話である。 そごうの時代に、地下で幽霊を見たという話はよく聞いたものだった。 小倉伊勢丹がオープンして、明日で一週間が経つが、そろそろそんな話も出てくる頃である。
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