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2004年01月21日(水) 外は白い雪の夜

【雪】

 夜深く、雪の白く降り積もり
 街はなお寒く、夢はまだ遠く

 風強く、服のすきまをさして
 身は重く辛く、後ろ姿さみしく

  ゆれる、春の日は遠く
  待ちわびた花のつぼみ、涙を落とし

  昨日までの、明るい笑顔
  また今日も、深く暗く沈み

 凍りつく、濡れた道あてもなく
 うつむいた人が、声もなく続く

【交通パニック】
今年の雪は、先週の土曜日で降り収めで、もう次のシーズンまで降らないと思っていた。
どうも読みが甘かったようだ。
今日は、朝から雪が降り出し、道路はパニックとなった。
ぼくはいつもより20分早く家を出たのだが、会社に着いたのは、いつもより20分遅くなった。

渋滞の原因はもちろん雪である。
しかし、雪ばかりが原因ではない。
雪が降ると、すぐに通行止めにしてしまう都市高速の怠慢にも原因はある。
いくらこの地方は雪が少ないとは言っても、雪は毎年毎年降るのだ。
その雪の対策を、なぜ都市高速の管理局は練らないのだろう。
いくら雪が降ると言っても、北海道や東北の雪と比べると、降っていないに等しい量である。
そういう地区の雪では走ることが出来るのに、どうして九州の雪では走ることが出来ないのか。
「雪に慣れてないから」などという、いつもの言い訳は聞きたくない。
今後どうするのかを、十分に検討してほしいものである。

さて、朝から降りだした雪は、今もなお降り続いており、窓から見える景色を水墨画の世界に変えてしまっている。
普段は、真夜中でもひっきりなしに車が通る窓の下の道路も、今日はひっそりと静まりかえっている。
おそらくこの雪は、明日も交通をパニックへ導くだろう。

【外は白い雪の夜】
ところで、窓の外の積雪風景を見て、ふと、拓郎の『外は白い雪の夜』という歌を思い出した。
「バイバイラブ、外は白い雪の夜〜♪」という歌で、拓郎が紅白に出た時に歌った歌だ。
ぼくはこの歌を初めて聞いた時、すごく違和感を感じたものだった。
なぜなら、雪を別れの象徴にするなどという感性を、ぼくは持ち合わせてなかったからだ。
つまり、冬のほんの一時期しか雪との関わりを持たない人間には、こんな詩は書けないということである。
ぼくの持つ雪のイメージというのは、上の詩にあるように「寒い」「きつい」「苦しい」、及び「落胆」でしかない。
とうてい詩人にはなれそうにない。


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