【雪】
夜深く、雪の白く降り積もり 街はなお寒く、夢はまだ遠く
風強く、服のすきまをさして 身は重く辛く、後ろ姿さみしく
ゆれる、春の日は遠く 待ちわびた花のつぼみ、涙を落とし
昨日までの、明るい笑顔 また今日も、深く暗く沈み
凍りつく、濡れた道あてもなく うつむいた人が、声もなく続く
【交通パニック】 今年の雪は、先週の土曜日で降り収めで、もう次のシーズンまで降らないと思っていた。 どうも読みが甘かったようだ。 今日は、朝から雪が降り出し、道路はパニックとなった。 ぼくはいつもより20分早く家を出たのだが、会社に着いたのは、いつもより20分遅くなった。
渋滞の原因はもちろん雪である。 しかし、雪ばかりが原因ではない。 雪が降ると、すぐに通行止めにしてしまう都市高速の怠慢にも原因はある。 いくらこの地方は雪が少ないとは言っても、雪は毎年毎年降るのだ。 その雪の対策を、なぜ都市高速の管理局は練らないのだろう。 いくら雪が降ると言っても、北海道や東北の雪と比べると、降っていないに等しい量である。 そういう地区の雪では走ることが出来るのに、どうして九州の雪では走ることが出来ないのか。 「雪に慣れてないから」などという、いつもの言い訳は聞きたくない。 今後どうするのかを、十分に検討してほしいものである。
さて、朝から降りだした雪は、今もなお降り続いており、窓から見える景色を水墨画の世界に変えてしまっている。 普段は、真夜中でもひっきりなしに車が通る窓の下の道路も、今日はひっそりと静まりかえっている。 おそらくこの雪は、明日も交通をパニックへ導くだろう。
【外は白い雪の夜】 ところで、窓の外の積雪風景を見て、ふと、拓郎の『外は白い雪の夜』という歌を思い出した。 「バイバイラブ、外は白い雪の夜〜♪」という歌で、拓郎が紅白に出た時に歌った歌だ。 ぼくはこの歌を初めて聞いた時、すごく違和感を感じたものだった。 なぜなら、雪を別れの象徴にするなどという感性を、ぼくは持ち合わせてなかったからだ。 つまり、冬のほんの一時期しか雪との関わりを持たない人間には、こんな詩は書けないということである。 ぼくの持つ雪のイメージというのは、上の詩にあるように「寒い」「きつい」「苦しい」、及び「落胆」でしかない。 とうてい詩人にはなれそうにない。
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