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2003年09月21日(日) 喜多方ラーメン

先日、ローカルのバラエティ番組で、喜多方ラーメンの特集をやっていた。
喜多方のタクシー運転手お薦めのラーメン屋を食べ歩く企画だった。
三軒ほど紹介されたが、その中の一軒に地方発送やっている店があった。
久しく喜多方ラーメンを食べていないので、すぐに「買い」だと思ったぼくは、さっそく先方に電話した。

「もしもし」
「はい、○○食堂です」
懐かしい会津なまりだった。
25年前、ぼくが東京にいた時に、一番仲の良かった喜多方出身の友人から、いつも聞かされていたなまりである。
東北というよりも北関東方面のなまりに近いものがある。
「九州の方ですか?」
こちらもなまっているのかと思ったら、「今日はテレビを見たとかで、よく電話が入るもんで」と言う。

ラーメンは意外に早く届いた。
注文して2日目だった。
10年ほど前に喜多方に行ったことがあるのだが、えらく遠く感じたのを覚えている。
小倉から東京までが、新幹線で6時間(当時)。
東京から上野に行き、新幹線が発車するまで30分。
上野から郡山までが、新幹線で1時間半。
郡山で1時間の時間待ち。
郡山から喜多方までが、JR磐越西線で約2時間。
計11時間の長旅だった。
この時の印象から、喜多方は遠いところだと思っている。
それだけに、2日目の到着はかなり早く感じた。

ラーメンが届いたのは、先週の金曜日(18日)だった。
が、まだ食べていない。
ラーメンは生麺で、日持ちは10日間ほどだと言っていたので、早く食べないと腐らせてしまう。
とはいえ、毎日ラーメンというのも飽きてしまう。
しかたないから、冷凍室で保存することにしたのだが、美味しさが失われないかと心配している。

ぼくは基本的に喜多方ラーメンが好きである。
同じラーメンでも、こちらの豚骨味とはまったく違ったものだ。
このラーメンを食べる時は、汁物を食べているような錯覚を起こす。
鰹だしでスープを作っているというから、それもうなずける。
和風ラーメンと言ってもいいだろう。
喜多方に行った時食べたラーメンの味が忘れられず、デパートで東北物産展などをやっていると、つい多めにこの喜多方ラーメンを買ってしまう。
しかし、あの時の味とはほど遠いものがある。
もう一度、喜多方に行って、本場の味を味わってみたいのだが、遠いからなあ。
まあ、今回注文したラーメンがおいしければ、わざわざ喜多方まで足を運ばなくてすむ。
期待してみるか。


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