朝のテレビで、糖尿病の話をしていた。 糖尿病にかかっている人の話によると、「最初はぜんぜん自覚症状がなく、検査で血糖値が高くなっていると言われ、びっくりした。後で考えてみると、それ以前にのどが渇いたり、体重が減ったりというようなことがあった。おそらく、その兆候だったんじゃないのか」ということだった。 その話の一言一言にぼくは反応した。 思い当たるふしがあるのだ。 4月以降、ぼくはすぐにのどが渇くようになった。 渇くと言うより、口の中がねばっぽくなるのだ。 体重は、前にも言ったとおり、ここ3ヶ月で6キロ痩せている。 糖尿… これは困ったことになった。 しかし、前年の健康診断では血糖値は正常だった。 テレビでは、それを覆すようなことを言っている。 「以前は、尿の中にリトマス試験紙を入れて、その色の変化で判断していたが、その方法で正常でも安心してはいけない…」 (ドキッ!)
ぼくは、毎日オロナミンCやチオビタなどのドリンクを飲んでいる。 ああいうのは、糖分を多く含んでいるらしい。 そのせいで、のどが渇き、体重が減ったのか? まさか、そういうことはないだろう。 ぼくは、ドリンクを飲むのは1日1本と決めている。 もしその程度の飲用で糖尿だというのなら、かつて紅茶花伝を毎日5本飲んでいた時に、糖が出なかった理由を説明してもらいたいものだ。
なぜ、ぼくがここまで糖尿に過敏になっているのかと言えば、実は前の会社の同僚が、重い糖尿病にかかっているという話を聞いたからだ。 彼は、ぼくがその会社にいた頃から糖尿の気があった。 とにかくよく食べるのだ。 「そんな無茶食いせんほうがいいよ」と、ぼくたちはよく彼に忠告していたのだが、彼は聞く耳を持たなかった。 あれから10年以上が経つ。 その間、彼は入退院を繰り返し、今はもう目にきているという。 左目がよく見えないらしい。 最初の頃は、飛蚊症というか、黒い点がいくつも見えていたという。 そこで節制していれば、良くなっていたかもしれない。 しかし、彼はあいかわらず無茶食いを続けていたらしい。 かなり視力が落ちたということだ。 医者の話では、いかに治療を施しても、もう目は元に戻らないという。
さて、会社に行ってから、ぼくはHさんとの雑談のおりに、その糖尿の話をしてみた。 しんた「おれ、糖尿かもしれんです」 H「その体型で糖尿なわけないやろ」 し「いや、最近すぐにのどが渇くんです」 H「ばーか、夏やけのどが渇くんたい」 し「春からずっとなんですよ」 そこにKさんという人が入ってきた。 Kさん「何ね、しんちゃん糖尿ね」 し「はい」 K「おれ、高血圧よ」 し「おれ、血圧も高いです」 K「降圧剤飲みよるもんなあ」 Kさんが降圧剤まで出してきたので、ぼくはなぜか負けているような気がした。 そこで、負けず嫌いのぼくは、とっておきの病気を出した。 し「おれ笑える病気を持ってますよ」 K「笑える病気っちゃ、何ね?」 し「痔です!」
それにしても、糖尿は怖い。 節制しよう。
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