最近よくお目にかかるCMがある。 詳しく見てないので、どこのCMだかは知らないが、その中で「中国は日本の3倍の酢を摂っている」というようなことを言っている。 しかし、その言葉の続きはなく、後はその商品の宣伝をやっているだけだ。 おそらく、このCMを作った人は、「中国人は、その4千年の歴史を通して、日本人の3倍の酢を摂取する偉大な食文化を作った。それは実に体にいいことである」とでも言いたいのだろう。
しかし、この中途半端なCMでは、「だからどうだと言うんだ?」という疑問が残る。 「酢を日本人の3倍摂ることで、中国人は日本人とどう違っているというのだろうか?」とつい考えてしまう。 もちろん、違う民族だから、言葉の違いや考え方の違いはある。 が、そういうことを度外視して考えてみると、そこにあるのは、中国人は日本に密入国して悪いことをやっているということと、妙に日本に絡んできて内政干渉をやっているということだけだろう。 この中途半端なCMだと、そういうことの原因が酢にある、という受け取り方も可能になるではないか。
それにこの作者は、日本人と中国人のどちらが長寿だと思っているのだろうか。 中国人の3分の1しか酢を摂取してない日本人のほうが、長生きしているじゃないか。 これはウーロン茶と緑茶にも言えることだ。 結果的に軍配は、より長生きしている日本人の文化である緑茶に上がる。
日本人は、何かというと中国のものをありがたがっているが、当のありがたい文化を持つ国の人々は、国際的にも個人的にもいつも問題を起こしている。 昨年、職場近くの本屋に夜間、泥棒が入ったことがある。 警察の話だと、「手口からすると、最近市内に頻繁に出回っている中国人の窃盗団だ」ということだった。 偽札も平気で使うし、まったくろくなことをしない人たちである。 あのCMは、そういうことを頭に入れて作ったのだろうか。
ところで、よくCMなどで『中国4千年』という常套句が使われるが、あれはおかしい。 いったい何を基準にして、中国4千年だと言っているのだろうか。 漢民族の歴史だとすれば、それは嘘になる。 漢民族が大陸を制覇していた時代は、その半分ほどしかないのだから。 例えば、『夏』や『殷』という王朝があったが、一説によればあれは日本人の祖先だと言うことである。 また、『秦』はユダヤの王朝だし、『元』は蒙古、『清』は満州人である。
その基準が大陸の歴史だとすれば、別に『中国4千年』と威張って言うほどのことはないだろう。 なぜなら、その間、文字として残ってないだけで、日本にも朝鮮半島にも歴史があったのだから。 もし彼らが「中国には4千年の歴史がある」と言ったら、こちらは「日本は縄文1万年の文明を持っている」と答えてやればいいのだ。 彼らは覇権争いの歴史だが、こちらは呉善花さんが言うところの自然共生の歴史、言い換えれば緑の歴史である。 どちらが先進国かは、言うまでもない。
中国経済大崩壊が噂される昨今、中国を題材にしたCMはかえってマイナスになるだろう。 菅原道真公が亡くなって1100年、日本はもう一度遣唐使の廃止をするべき時がきている。
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