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2002年09月20日(金) 彼岸の入り

「序」
今日は午前中仕事だった。
先週の火曜日に休んで以来、休みの日には会社に出ているから、これで10日連続して会社に行ったことになる。
無料奉仕なので、必要以外の仕事はしないことにしている。
終わったら長居せず、さっさと帰る。
これが疲れをためないコツである。
とはいえ、一日中仕事のことを考えなくていい時間がほしいものである。
あと4日、仕事に行かなくてはならない。


「暑さ寒さも彼岸まで」
さて、早めに仕事を終えたぼくは、午後から墓参りに行った。
そう、今日から彼岸である。
今日も日中は暑かった。
心なしか風は冷たかったのだが、何といっても日差しが強い。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言うが、別に太陽が「おお、今日から彼岸か。じゃあ、火を小さくしようかのう」などと、焼肉屋みたいなことを思っているわけではない。
太陽の熱さはいつも一定だ。
福岡県のデータでは、秋の彼岸以降30度以上の真夏日になった日が過去4度あるらしい。
もしかしたら、今日は5度目だったのかもしれない。
それほど暑かった。
「暑さ寒さも彼岸まで」では、裏切られた時の苦痛が大きい。
いっそ「暑さ寒さは彼岸から」にしたほうがいいのではないだろうか。


「ティッシュ」
墓参りから一度家に戻り、今度はJRで黒崎に向かった。
そう、今日は20日、給料日である。
月例の銀行回りの日だ。
午後4時を過ぎてからも日差しは強かった。
駅に着いたぼくは、さっそくティッシュ攻撃を受ける。
武富士、アイフル、レイク、三洋信販などなどである。
それにしても消費者金融業界は馬鹿だ。
ティッシュしか頭にないのだろうか?
他に何かしゃれたものをくれたら、こちらも受け取るのに、どこもかしこもティッシュだから、一つもらったら充分である。
こちらは、そんなにたくさんもらうほどの入れ物を用意しているわけではないのだ。
小学校以来、ハンカチやちり紙をポケットに入れるのが嫌いなのに、二つも三つもどこに入れろというのだ。


「ハト攻撃」
さて、ティッシュ攻撃が終わると、今度はハト攻撃である。
人を見ると、ハトが寄ってくる。
「当然、あんたも何かくれるんでしょ」とでも言いたげな顔をしている。
お前らにやる餌なんか持ってないわい!

だいたい、誰かがいい人ぶってハトに餌なんかやるもんだから、ハトが人を恐れなくなるのだ。
昔、ある坊さんが、寺に鹿が来るたびに、棒で叩いて山に追い返したという。
ある人が見かねて、「どうして罪もない鹿を叩くのですか?」と尋ねた。
すると坊さんは、「こちらも鹿が憎くて叩いているのではない。ただ鹿が人を恐れなくなると、返って困るのは鹿のほうだ。ゆくゆくは悪い人間から殺されるだろう」と言ったという。
これこそ本当の慈悲心である。

いい人ぶる人は、ハトに餌をやるという行為が、ゆくゆくハトを不幸にするというということがわかっていない。
いずれハト公害が叫ばれ、ハト駆除へと続いていくのは目に見えている。
さらに、いい人ぶる人は、自分が街を汚しているということに気づいていない。
ばら撒いた餌の残りや、ハトの糞は誰が掃除するんだろう?
自分がいいことをやっていると思うのなら、ちゃんと掃除までやるべきである。
彼らこそ無慈悲で無責任な人間であるといえるだろう。


「総括」
今日は天気予報では「くもりのち雨」になっていたが、実際は「くもりのち晴」だった。
ま、こんなことどうでもいいや。


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