頑張る40代!plus

2002年09月18日(水) 暴力団

区内に、朝鮮初級中級学校と朝鮮高級学校がある。
今日はお休みだったらしい。
ま、今回のことで、後ろめたさを感じる必要もないと思うのだが、右翼が絡んでいるもんだから、身の安全を考えてのことだろう。
ぼくの住む地区の人は、学生の頃、さんざん彼らからいやな目にあわされているから、おそらくは一般の人が朝鮮学校の学生に何らかの攻撃を加えることはないと思う。
もしやれば、仕返しが怖い。
彼らは決して一人では来ない。
大勢で攻めてきて、しかもしつこい。

ぼくも学生時代に何度かそういう目にあったことがある。
一度は中学生の頃。
友人と、ある公園を歩いている時だった。
遠くから「おーい」という声がする。
何だろうとそちらのほうを見てみると、その声の持ち主が「おまえ、何見よるんか。文句あるんか」などと言っている。
他に人はいない。
どうやらぼくたちに向かって言っているようだ。
「何かー」と言い返そうとした時に、友人が「ばか、何も言わんほうがいい。無視しとけ」と言った。
「何で。あいつ一人やんか」
「一人でも、言い返したら、ぞろぞろと出てくるんよ」
「他に誰もおらんやん」
「おまえここがどういうことか知っとるんか?」
「いいや」
友人は、この地区は在日朝鮮人がたくさん住んでいる場所だと教えてくれた。
そして、「少しでも手を出そうものなら、後でひどい目にあう」とも言った。
しかたなく、その時は友人の忠告に従って、無視しておいた。

高校の頃、学校帰りに友人と学校近くの雑木林を歩いている時だった。
突然木の影から一人の学生らしき男が出てきて、「おい」とぼくたちを呼び止めた。
「あ?」と振り返った時に、ぼくは一発パンチを食らった。
男は手にナイフを持っていた。
「おまえたち、『朝鮮、朝鮮』と言って馬鹿にしよろうが」と彼は言った。
「別に馬鹿にしてないけど」
「うそつけ!馬鹿にしよろうが」
「してないっちゃ」
言いあいをしているうちに、ぞろぞろと男の仲間が現れた。
ぼくたちは怖くなって逃げた。
ぼくはこの言葉どおり、朝鮮人を馬鹿にしたことはなかった。
しかしそれ以来、暴力団を見る目で朝高の生徒を見るようになった。

その後も、デパートで言いがかりをつけられたり、駅で絡まれたりしたが、それらはすべて朝高生徒のしわざだった。
よく在日朝鮮人は差別を受けていると言われるが、ぼくの住んでいる地域のように在日朝鮮人が多く住んでいる地域の人は、逆に彼らが日本人をいじめの対象としているとしか思えない、と思っている人のほうが多い。
そう思っている人たちにとって、朝鮮人とは被差別的存在ではなくて、暴力団的存在なのだ。
出来たら触れたくないのだ。

その後、拉致・核・ミサイルなどの言葉が新聞に踊るたびに、ぼくは暴力団的見方を強くしていった。
親元も同じようなことをやっているのだ。
彼ら北朝鮮組系在日一家は、忠実に親分の教えを守っていると言えるだろう。

ところでこの親分、実にしたたか者である。
謝罪という形をとりながら、「うちは拉致をやったんだぜ」と言った。
「8人死んでるんだよなあ、この国で。へへへ、4人はまだ国内にいるんだぜ。この意味がわかるかなあ?ジュンちゃんよぉ」
言外でこういうことを言われると、嫌でも「共同宣言」に署名せざるをえないだろう。
外野はとやかく言うが、それは相手を国家として捉えた場合の外交手段を言っているのだ。
しかし、相手は暴力団なのだ。
ぼくは今回の小泉さんの決断は正しかったと思っている。
それ以外に、どんな方法が取れただろうか。


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