2002年06月30日(日) |
旧暦5月20日(雨) |
「頑張るイタチ君!」 あ、そうそう。 この間のイタチ君の件だけど、罠にはかからなかったけど、別に仕掛けていた毒団子を食べたらしい。 そのせいか最近は発報しないとのこと。 しかし、彼は、店のどこかにある小さな穴から侵入していたらしいから、また新手がやってくるかもしれない。 ある人の話によれば、その穴を見つけて、そこに杉の枝を置いていたらイタチ君も入ることができない、ということだ。 しかし、その穴を見つけることが至難の業である。 それをやるためには、壁際にある倉庫を壊してからじゃないとできないだろう。 ということは、非破壊検査を頼むしか手がないのか。 でも、あれはけっこう費用がかかるらしいからなあ。 おそらく会社は、イタチごときに金は出さないだろう。 また「いたちごっこ」を繰り返すしかないんだろうか。
「隠れ1位」 この間「しろげしんたが選ぶ、決定日本のベスト20」というのをやったが、『君が代』を1位にするのに、ある種の躊躇があった。 別に政治がらみ云々ではないのだが、そこまでポップスや歌謡曲できていたので、「突然『君が代』ではねえ」という思いがあった。 しかし、『曼珠沙華』を2位に持ってきた以上、1位を『君が代』にしなければ、あの企画も成り立たなくなる。 さて、じゃあ仮に『君が代』を1位に持ってこないとしたら、何を1位にしようか。 それこそのた打ち回った。 選んだ歌はすべてで尽くしている。 この上何を持ってきたらいいんだろう。 いろいろ考えたあげく、あるひとつの歌が心に浮かんだ。 『♪おれはこの世で一番、無責任と言われた男・・・』(無責任一代男) 「これにしようか。これならオチがつく」と思ったものだった。 しかし、「あそこまで引っ張ったから、こういうオチじゃ納得せんだろう」と思い、結局『君が代』に落ち着いたのだった。 まあ、こういう企画物にはいろいろ裏がある、というお話でした。
「旧暦」 最近、『Eメール暦全書』というメールマガジンをとっている。 翌日の暦を教えてくれるメルマガで、毎日お昼ごろ届く。 なぜそのメルマガをとっているかというと、二十四節気と旧暦を知りたかったからである。 だいたい、日本の季節というのは二十四節気通りに動いている。 体験的に1年を通して、一番寒いと感じるのは1月20日前後である。 そう、ちょうどその頃が「大寒」である。 そのことを知ってから、ぼくは二十四節気に興味を持つようになった。 二十四節気を知ってから、ぼくは本当の意味での季節がわかるようになった。
旧暦に興味を持ったのは他でもない。 月の満ち欠けを知りたかったからである。 40歳を越えた頃から、ぼくは星を見るのが好きになった。 その星の鑑賞を邪魔するのが月である。 星がきれいに見えるのは、月が出てないときである。 そのためにぼくは月齢付きのG-SHOCKを買ったのだが、時計をしているとかぶれてしまうので時計を腕にするのをやめてしまった。 だいたい、月の満ち欠けというのは新聞を見ればわかることなのだが、毎日それを見るのも面倒だ。 そこで思いついたのが旧暦だった。 旧暦だと1日が新月、3日が三日月、15日が満月になる。 こんな便利な暦を、どうして使わなくなったのだろう。 これだと、山で遭難しても、海で漂流しても、だいたいの日付がわかるじゃないか。
日本の文化というのは、いまだに旧暦が根強く残っている。 芭蕉に『五月雨を 集めて早し 最上川』という句があるが、これを現在の太陽暦に当てはめると、『集めて早し』が全然生きてこない。 梅雨時期(今の6〜7月にかけて)の雨だから生きる句である。 七夕もそうである。 生まれてこの方、7月7日に晴れていたという記憶がない。 太陽暦の7月7日は、日本では梅雨の真っ盛りである。 「織姫と彦星は今年も会えなかった」と、小学生の頃いつも思っていたものだった。 しかし、これも旧暦なら合点がいく。 太陽暦だと、七夕は8月の中旬にあたる。 歳時記でいえば、「夜の秋」というのが妥当な時分か。 月は半月、台風さえ来なければ、星の見ごろである。 旧暦に戻そうという声が、最近あちらこちらで聞かれはじめている、と何かの本で読んだことがある。 ぼくもそうなればいいと思う一人である。
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