| 2002年06月24日(月) |
しろげしんたが選ぶ、決定日本の歌ベスト20 前編 |
昨日のテレビ朝日の番組で、『決定日本のベスト100』という番組をやっていたが、何を基準に選んだのだろう? 時代を問わない内容だったのに、最近のヒット曲のオンパレードだった。 ちなみに、1位がサザンオールスターズ(TSUNAMI)で、2位が浜崎あゆみの歌だった。 同じサザンの歌でも、『いとしのエリー』はずっと下位にいたのだ。 これはおかしい。 こんなことがまかり通るなら、ぼくが選んだベストだってまかり通るはずだ。 ということで、今日と明日は、「しろげしんたが選ぶ、決定日本の歌ベスト20」をお送りします。
第20位 『星屑の町』三橋美智也 何年か前に、胃薬のCMで加川良がカバーして歌っていた。 しかし、三橋美智也のほうが味があっていい。 たしか、昭和36年に発表された歌だと思うが、この曲を聴くと、何となくその時代を感じる。 郷愁の昭和30年代の名曲である。
第19位 『終着駅』奥村チヨ この歌が流行ったのは、ぼくが中学2年(昭和46年)の時だった。 初めて坊主頭にした頃に流行っていたので、思い出も深い。 同時期にヒットした歌に、朱理エイコの『北国行き』があったが、ぼくはどちらかというと、『終着駅』のほうがメロディ的に好きである。
第18位 『蘇州夜曲』李香蘭 言わずと知れた、服部良一さんの名曲である。 ぼくはこの歌を、子守唄代わりに聴いて育った。 後にASKAがいやらしく歌っているが、李香蘭の素朴な歌声にはかなわない。
第17位 『星の流れに』菊池 章子 最近亡くなった、菊池 章子さんの歌った名曲である。 スナックに8トラックのカラオケが置かれていた頃、メニューにあったのは、ムード歌謡と演歌ばかりだった。 そういう時代にぼくに歌える歌といえば限りがあった。 この歌もその数少ない歌の一つである。 ぼくはこの歌を聴くと、どぎつい化粧と真っ赤なワンピースのイメージを思い浮かべるのだが、それはなぜだろうか。 これも前世の思い出かなあ。
第16位 『砂に消えた涙』弘田三枝子 これを日本の歌にするかどうか、大いに悩んだ。 元歌はミーナというイタリア人が歌っているのだから、立派な洋楽である。 しかし、それを言ったらきりがない。 ちょっとこの歌について調べていたら、弘田三枝子バージョンは1964年に出ている。 ぼくが小学1年の時である。 その年、『東京五輪音頭』の他にどんな歌が流行っていたのか、ぼくの中では不明だったのだが、そうか、『砂に消えた涙』が流行っていたのか。 ぼくの時代の空白は、こうやって埋められていく。
第15位 『生きがい』由紀さおり この歌が出る前に、由紀さおりには『手紙』という大ヒット曲があった。 しかし、ぼくはあえてこの歌を推す。 歌詞にはかなり悲しい、というより狂ったものがあるが、曲調はぼくの好きなものである。 この歌は、ぼくが小学6年の頃に流行ったとばかり思っていたが、調べてみると、中学1年の時に流行っている。 これも記憶の曖昧さがなせる業なのだろう。 ぼくはこの歌をカラオケで歌ってみたいと思っているのだが、セリフがあるからいつも躊躇してしまう。
第14位 『亜麻色の髪の乙女』ヴィレッジ・シンガーズ この歌の話は一度したことがある。 最近、島谷ひとみがプロモーションビデオでこの歌を歌っているのを見たが、この歌は威張って歌う歌ではない。 それに、フリをつけて歌う歌ではない。 淡々と歌えばいいのに。 ちょっとイメージが狂った。
第13位 『寒い国から来た手紙』泉谷しげる ここでようやく青春時代の歌が入った。 ぼくはこの歌を、リアルタイムに好きになったのではない。 友だちがカラオケで歌っていたのを聴いて、初めて好きになった歌である。 最近こんな曲はないなあ。
第12位 『春よ、来い』松任谷由実 ユーミンは、このほかにも好きな歌が何曲かあるが、この曲はまさに時代を超えた名曲だろう。 この歌が、橋田壽賀子を主人公にしたドラマのテーマ曲だったというのが、今でも悔しい。
第11位 『なごり雪』イルカ これも名曲である。 この歌を聴くと、東京生活の最終章を思い出す。 ぼくがこちらに帰ってくる前の日だった。 その日一番仲のよかった友だちと新宿でパチンコをした。 その後駅で別れたのだが、その別れの間際に、彼が「しんたさん、本当に長い間お世話になりました」と普段とまったく違う口調で言った。 これを聞いて、ぼくは「ああ、東京が終わった」と思ったものだった。 この曲を聴くと、今でも彼のその言葉がよみがえる。 名曲というのは、いつも聴く人に思い出を与えるものである。
|