体中が痛い。 一昨日、昨日と、ちょっと働きすぎたようだ。 実は、何ヶ月か前から、店のリニュアルの話が出ている。 他の売場は、ほぼレイアウトの図面も完成しているらしい。 しかし、ぼくのところには何も言ってこなかった。 気がつくと、ぼくのいる売場をどうするか、ということが話題になっているのだ。 ああじゃない、こうじゃない、と他人に自分の縄張りをいじられるのは、あまりいい気分はしない。 「しんた君、レイアウト引いとって」と言われても、人から言われてするような仕事はしたくない。 ぼくとしてはあまり乗り気な話ではないので、「はいはい」と生返事をしておいた。 しかし、よそがやるのにここだけはやらない、というのも面白くない。
ということで、一念発起しましたね。 一昨日、6月2日の午後5時、休憩をしていたぼくは思うところあって、誰にも告げずに突然リニュアルを始めてしまった。 レイアウトは、頭の中にしっかり描かれていた。 あまり目立たない場所にあるので、外から見たら何をやっているのかわからなかっただろう。 しかし、中は大変な状況だった。 何せ、男一人の売場である。 力仕事は、当然ぼくがやる。 平均して30kg以上ある商品を次から次へと動かしていった。 動かした後の汚れたところを、女子従業員が掃除していく。 そして午後8時、閉店の時間には、ほぼリニュアルの半分を終わらせた。
翌日、つまり昨日、残りの半分を終わらせた。 前日と比べると時間があるので、昼ごろには終わるだろうと読んでいたが、結局終わったのは前日と同じ午後8時だった。 什器をばらすのに、けっこう手間取ってしまったのだ。 古い什器なので、長年の重みに耐えかねて変形してしまっている。 しかし、運のいいことに、ちょうどその作業をやっているところに、取引先の人がやってきた。 彼は仕事でいろいろな店を回っているから、こういう什器をばらすのは慣れている。 当然ここは手伝ってもらった。 しかし、男二人でやっても、なかなか什器は言うことを聞いてくれない。 錆は入っているし、連結部分のかみ合わせもかなり悪くなっている。 最初はかみ合わせ通りにやっていたのだが、最後は「とにかくばらしてしまえ!」と、かなり無理をした。 おかげで、その什器は二度と使えないものになってしまった。 結局、この作業で2時間を要した。 残りは、ぼくが一番苦手としている後片付けだ。 そこまでの手際よさが一変して、ダラダラとした作業になってしまった。 しかし、計画を立ててやるよりは、早くリニュアルは完了した。
ぼくは、何事も計画を立て、順序良く仕事をするのが嫌いである。 三年寝太郎と同じで、機が熟した時に突然仕事を始めるのが好きである。 信長の桶狭間の戦いを思い出して、実に痛快な気分になるのだ。 周りの人は迷惑だろうが、これがぼくのやり方だからね。
また嫌われるなあ・・・。
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