| 2002年05月10日(金) |
『ミエコ』と『鎌倉ものがたり』 |
今日は休みだった。 ということは、ミエコ(やんぽう通信)の更新日である。 外は雨だったので、今日は外出することもなく、この間買った『鎌倉ものがたり』を読みながら、その合間にミエコを書き進めた。
今日『ミエコ』を書いていて思ったことだが、ぼくは、いやぼくたちは、かなりミエコをいじめていたようだ。 知らない人が読めば、これは確実に『ミエコいじめ覚書』である。 しかし、ぼくたちにはそういった意図はまったくなかった。 ミエコはいじめの対象という存在ではなく、ペット的な存在だったからである。 いうなれば、猫かわいがりである。
そういえば、ミエコは猫みたいな顔をしていた。 本人も、「近所の子から、『猫姉ちゃん』と呼ばれている」と言っていた。 よく猫のまねをしていたものだ。 そのせいではないかもしれないが、ミエコはわりとドライな面があった。 実にマイペースであった。 興味のないことには、我関せず、といった態度を取っていた。 バカがばれるので、首を突っ込まなかっただけなのかも知れないが。
さて、一方の『鎌倉ものがたり』である。 そこに懐かしい地名を見つけた。 久里浜である。 ぼくが初めて東京に行ったのは、高校1年の夏休みである。 親戚の叔父から招待されて行ったのだが、その時叔父が住んでいたのが、横須賀市久里浜だった。 そこを拠点に東京、横浜、鎌倉、江ノ島などに連れて行ってもらった。 今はどうなっているか知らないが、あの当時はこざっぱりした街だった。 こちらに、折尾という街があるが、街の形は違うが、なんとなく雰囲気が似ていて、親しみを感じたものである。
そういえば、その頃、叔父の家には風呂がなかったので、銭湯に行っていたのだが、その時人生初の経験をした。 銭湯から帰る途中、小さな女の子とすれ違った。 その女の子は、すれ違いざまにぼくの顔を覗き込み、大変ショックな言葉を言い放ったのだ。 「おーじちゃん」だった。 当時ぼくは誕生日が来てなかったので、まだ15歳だった。 15歳の青春真っ只中の人間を捉まえて、「おじちゃん」とは何事だ! けっこう、その言葉が尾を引きましたね。 しばらく、「老け顔なんやろか」と悩んだものだった。
『鎌倉ものがたり』にはそういった懐かしい地名が、次々と出てくる。 こちらに帰ってからは、まず聞くことが出来ない地名である。 逗子、油壺、観音崎、大船など、こういうところにも行ったなあ。 中でも逗子は、それから十数年後、叔父が亡くなった時に、荼毘に付した場所でもある。 そういえば、その日、帰る途中に意外なものを見つけた。 「釣りのポイント&ペグ」である。 こういう場所で、この店を見つけるとは思ってなかった。 この店は、北九州市八幡に本社がある。 その当時は、全国チェーンになっているとは思ってなかった。 だから意外だったのである。 どこにでもある街の風景だったので、一瞬こちらに帰って来ているような気がしたものだった。
その日は逗子から久里浜まで戻り、そこから京急で羽田まで行った。 途中久里浜駅周辺をウロウロしたのだが、駅舎は変わり、街の雰囲気もあの当時とは少し変わっていたように思う。
さて、これを更新してから、『ミエコ』を更新することにします。
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