昨日だったか、NSPが再結成するというのをラジオで聴いた。 ぼくは別に彼らを好きではなかったので、どんな歌を歌っていたのかは知らないが、ギターで「夕暮れ時はさびしそう」や「さよなら」の練習をしたおかげで、この二つの歌は知っている。 ラジオからは「夕暮れ時はさびしそう」が流れていた。 そういえば、「さよなら」はどんな歌だったろう。 いろいろ思い出してみたが、どうも出てこない。 「さよなら、さよなら」と口の中で繰り返しているうちに、オフコースの歌が出てきたり、拓郎の歌が出てきたりした。 「どんな歌だったろう?」となおも考えていると、ふと頭の中が真っ白になった。 そして次に口の中から出てきた歌は、なんと「さよなら三角」だった。
「さよなら三角、また来て四角、四角は豆腐、豆腐は白い、白いはうさぎ、うさぎは跳ねる、跳ねるは蛙、蛙は青い、青い葉きゅうり、きゅうりは長い、長い葉エントツ、エントツは暗い、暗いは幽霊、幽霊は消える、消えるは電気、電気は光る、光るは親父のハゲ頭」 小学生の頃、こんな歌をよく歌ったものだった。 そういえば、こんなのもあった。 「そうだ、そうだ、ソーダー会社のソウダさんが死んだそうだ。葬式饅頭、おいしそうだ」 いったい何なんだろう、この歌は? ただごろがいいだけで、何の意味もない。 しかし、小学生の頃は必死に覚え歌っていた。 ああ、こういうのもある。 「一つ二つはいいけれど、三つ三日月ハゲがある。四つ横ちょにハゲがある。五ついくつもハゲがある。六つ向こうにハゲがある。七つ斜めにハゲがある。 八つやっぱりハゲがある。九つここにもハゲがある。十でとうとうハゲちゃった」 数え歌の一種か。 似た歌で、 「いーち芋屋の兄ちゃんと、にー肉屋の姉ちゃんが、さーんさるまた脱ぎ合って、しーしっかり抱き・・・・」 あっ、これは放送禁止歌だった。
歌詞のほうはいろんな地方や地区によって違うだろうが、曲はだいたいいっしょだと思う。 いったいこういうのは誰が作るんだろう? また誰が教えるんだろう? 別にテレビやラジオでやっていたわけでもなかった。 気がついたら小学校で流行っていたのだ。 まさか「カバゴン」こと阿部進先生が教えたわけではないだろう。
しかし、これを歌と呼んでいいものかどうか。 まあ、確かに童謡や唱歌ではない。 ということは「カゴメカゴメ」のような、わらべ歌に属するものだろうか? わらべ歌には、「あんたがたどこさ」とか、「とうりゃんせ」とか、「花いちもんめ」などの遊び歌も含まれるのだから。 他に「大波小波、高山越えて、低山越えて、谷川渡って、ワンツースリー」とか、「郵便屋さん、郵便屋さん、はがきが一枚落ちました。拾ってあげましょ、いーち、にー、さーん、しー、お変わりさん」などという、縄跳びでうたっていた歌もそう呼んでいいと思う。
ちなみに、「郵便屋さん」とは時代を先取りした言葉だと思う。 郵便屋と言うくらいだから、公務員ではない。 民営化を読んでいたのだろうか? 「カゴメカゴメ」もよく予言の歌と言われているし、わらべ歌には何かそういう不思議な力があるのかもしれない。 と言うことは、「いーち芋屋の兄ちゃんと・・・」にも、何か暗示が隠されているのかもしれない。 ああ、この歌全部書きたい!
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