ああ、嫌だ。 20日は「大寒」だ。 例年暦どおりに、この日前後に寒さがやってくる。 昨年、こちらでは一度だけ積雪があった。 それが「大寒」前後だったのだ。 その日ぼくは、車で会社に行こうとしたのだが、スリップの連続だったので、怖くなって途中で引き返した。 で、今の会社に入って、初めてのJR通勤に相成ったわけである。 あの日は寒かった。 ぼくは、真冬でもTシャツ・ダンガリー・スタジャンの3枚しか着ないのであるが、さすがにその日はユニクロのスエットプルパーカーを1枚重ねて行った。 それでも、かなり寒かったのを覚えている。 また、あの季節が来るのだ。
今日は失敗してしまった。 実は、午前中に床屋に行ったのだが、いつもと同じ長さにしてしまったのだ。 すっかり「大寒」ことを忘れていた。 他の季節ならそれでもいいのだが、この時期に普段と同じ長さというのは命取りである。 しかも、切る前の髪の長さがほとんど高校時の長さくらいあったから、3分の1くらいになってしまっている。 ということは、下着一枚で真冬の寒空の下を歩いているに等しい。 これは大変なことだ。 ぼくは坊主の経験がないし、ハゲの経験もない。 だから頭の寒さには極端に弱い。 今まで引いた風邪も、すべて頭の冷えから来ている。 そういうこともあって、これまでは冬に床屋に行ってもあまり短くしなかったのである。 うかつだった。 床屋のイスに座ると同時に眠るんじゃなかった。 いちいち注文つけて切らせるんだった。
まあ、終わったことを言っても始まらない。 頭対策をしないと。 髪の毛が多いせいで、帽子をかぶっても浮いてしまう。 これは、フード付きのパーカーでも同じことだ。 椿鮒子みたいに、タオルをかぶることも出来ないし。 ああ、そうか。耳対策もしなければならない。 散髪したせいで、耳が完全に出てしまったのだ。 寒いと痛いからなあ。 首もそうだ。 首筋を冷やすと、頭が痛くなる。 うーん、どうしよう。 いっそ、バイクのヘルメットをかぶって歩くか。 だけど、おかしいだろうなあ。 車の中からバイクのヘルメットをかぶったおっさんが出てきたら。 そして、ヘルメットをかぶったまま銀行や本屋に行ったら。 まず、通りがかりの人が警察に通報するのは目に見えている。
冗談は抜きにして、本気で何か考えないと。
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