頑張る40代!plus

2001年09月27日(木) 研修物語 2

続いて、商品勉強に入った。
機能的な説明はきわめて短かったが、その後にあった実演が長かった。
班ごとに一人一人やらなければならない。
全員エプロンをつけて行った。
作るものは、ポップコーン・べっこう飴・焼き芋・焼き魚などだった。
一班5人程度だったので、全員やらなければならなかった。
一品目を決められた時間で作りながら説明していくのだ。
普段は口の達者な者も、実演をしながら、というのは難しい。
「このボタンを押して、○分待つと、こうなります」と説明するが、こうなってくれない。
そのうち時間オーバーしてしまう。
そして、天突きが待っていた。
とくにぼくたちの班は、何回も天突きをやらされた。

さて、実演が終わると、計画立案に入った。
まず、各班のスローガンを決めることから始まる。
そして具体的な、売上計画や活動計画を立案する、といったものだった。
スケジュールでは、計画立案は午後10時から午前1時までということになっていた。
それまで余った時間(1時間半ほど)を、大声を出すための時間に充てていた。
左足を前に出し右手を上げ(エイエイオーのポーズ)、「やれば出来る!やらねばならぬ!電子レンジキャンペーン!」と大声で怒鳴る。
これを何度もやらされた。
最初は全員、それから一班ごと。
全員の時は、自分の声は隠れてしまうから、誰も大きな声を出さない。
それを見越して、隊長は「もう一度!」「やり直し!」で、なかなか「よし!」と言ってくれない。
気に入らない場合は、その場で天突きをやらされる。
もうさんざん天突きで足腰を痛めつけられているので、もう誰もやりたいとは思わない。
しかたなく、皆本気になってくる。
だんだんエクスタシー状態に陥ってしまう。
そしてある程度時間がたってから「よし!」となった。

今度は班ごとにやらされる。
もう全員気持ちがイってしまっているので、最初から手抜きをしない。
それでも隊長は「よし!」を言わない。
どの班も最低5回はやらされる。
うちの班は、声だしリーダーをぼくがやった。
リーダーのあとに続いて、他の人が怒鳴る。
最初は照れもあったが、もうこの時点ではすでに気持ちがイってしまっている。
元々地声は大きなほうなので、誰にも負けないつもりでいた。
が、最初からつまずいた。
先ほど、全員でやった時にのどを痛めてしまったのだ。
声が裏返ってしまった。
すかさず隊長が「腹から声を出しましょう」
腹から出しているつもりなのだが、声がついてこない。
3度目でやっと声が出たが、「もう一回」だった。
そして6度目にやっと「よし!」をもらった。

さて、各班部屋に戻り、計画立案が始まった。
わが班のスローガンは、「命をかけたこの戦!売って売って売りまくれ!」だった。


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