母親が急に大きな声を出すので、「どうしたんだろう?」と覗いて見ると、なんとムカデがいるのだ。 ぼくは新聞紙を丸めて、2,3度叩いて殺した。 それにしても、団地の3階なのにどうしてムカデがいるんだ? 壁を伝わって来たというのはわかるのだが、そんなに地上が住みにくくなったのだろうか? この夏、とくに思ったことだが、ぼくの家は昆虫の宝庫になってしまっている。 蟻、カナブン、コガネムシ、てんとう虫、ナメクジ、蚊、蝿、ゴキブリ、トンボ、羽アリ、蝶、蛾、カメムシ、蝉、それに今回のムカデ、いったい何の用があって地上7〜8mの場所を選ぶのだろう。 何年か前に網戸を外してから、ずっとそのままになっているので仕方のない面もあるのだが、それにしても数が多すぎる。 昨日の話だが、さて寝ようかと思っていると、突然「ワーシ、ワーシ・・・」などと言い出した。 よく見ると、部屋の壁にクマゼミとまっているのだ。 トイレに行っている時に入ってきたらしい。 それからが大変だった。 捕まえるのに2,30分を要してしまった。 おかげで朝寝坊してしまい、今朝は遅刻寸前だった。 昼間は睡魔との戦いだった。 思い切って部屋にエアコンを付ければいいのだが、今のところそのつもりはない。 したがって部屋の窓は全開になり、この状態は続くだろう。 当分、昆虫達との共存を強いられるわけだ。 秋になった時、ぼくの顔は少し昆虫顔になっているかもしれない。
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