頑張る40代!plus

2001年07月24日(火) 暑い一日

暑い!
夕方、歩いて本屋に行ったのだが、今日ほど影を求めた日はなかった。
建物や電柱の影を見つけると、それに沿って歩いていた。
信号や踏み切り待ちの時は、わざわざ後戻りして、影のある場所に身をおいた。
街全体がサウナ状態になっており、すれ違う人もあまりいなかった。
いつもは大手を振ってウォーキングをしている、暑苦しいおばさんたちも見かけなかった。
途中、カラスが道の真中をヒョコヒョコと歩いていた。
何か獲物を探していたみたいだが、あまりの暑さに汗をかいているように見えた。
ぼくが「カラス、暑いのう」と声をかけると、カラスは「カー」と言って首をかしげた。

本屋に着いた時は、虚脱状態であった。
一人風呂から上がったような顔をして、本屋の中に入っていった。
全身びっしょりだった。
しばらく涼んでから、以前から気になっていた本『台湾論』を探した。
ない。歴史の所を探しても見当たらない。
政治、国際、哲学、どこを探しても見つからない。
もう一度歴史の所を探してみたが、やはりない。
「あれだけのベストセラーがなぜないんだ!」と思いながら、足元に目をやった。本が積み上げてあった。
『アメリカの鏡・日本』、と書いてある。
「えっ!」なんと5年前から探していた本がそこにあるではないか。
すでに、『台湾論』のことは忘れてしまっていた。
何も考えず、あたかもその本を買いに来たような顔をしてその本を買った。
そしてぼくは満足した顔で本屋を出た。
探していた本のことを思い出したのは、家に着いてからである。
「まあいいや」と、ぼくはページをめくった。
それにしても分厚い本である。
読了までに何ヶ月かかることやら。

それにしても暑い一日だった。


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