2007年06月05日(火) |
30系前期セルシオのエアサスは? |
私 「これ、Cエアサスですよね?バネじゃないですよね、店長?」
店長 「もちろんエアサスだよ!」
これは私が購入前に近所の中古車屋さんで30前期を試乗したときの会話です。
そう!30になりエアサスが劇的に進化していました!
30のエアサスはそれまでのエアサス(20系)の多少浮遊感のあった乗り心地から、ほぼ浮遊感を排したピタリと路面に吸い付くような乗り心地に変化しています。
前愛車の20前期セルシオもエアサスだったけど、あのフワフワ感のある大きな船に乗っているような乗り心地、私的にはけっこう好きな乗り心地でした。
スピード出して飛ばす訳でもなく、ゆったりのんびり走るのが雰囲気なセルシオには丁度良いフワフワ感だなぁ〜っと感じていました。 逆に言うと、飛ばすにはちょっと・・・(^^;)な足だったのも事実でした。
どんな感じかというと、20前期のエアサスはコーナリング時、コーナー手前でグググっとブレーキ踏んで、フロントに荷重移動させ、クリップに向ってハンドルを・・・ではなくて、ブレーキング時にフロントに綺麗に荷重移動しないんですよね。
20前期のエアサスは過大なフロント荷重の入力を避け、4輪へ荷重を分散させ安定させるように制御させるためか、コーナー手前でブレーキ!!とかやると、車体が不安定に前後左右に揺れるような挙動を示していました。
仮想的に車体を上から吊り上げているような、路面のデコボコに対して車体を常に水平にさせようとする制御が浮遊感を生み出しているのかな、っと感じていました。 コーナー手前のブレーキング時の挙動、感覚的にはラーメン屋さんの出前バイクのラーメンが乗るあの前後左右に揺れる箱部分のようにバランスを取ろうとしている(水平を保とうとしている)ような感じでした。 でも、セルシオにはそんな熱い走りは似合いませんよね。 ゆったりのんびりが雰囲気ですよね。
30ではエアサスの制御要素にそれまで無かった非線形H∞制御を取り入れています。 非線形H∞制御を簡単に言うと、「車輪を忠実に接地させた上で、人の乗るバネ上部分(キャビン)の減衰を精密制御して乗り心地と安定感をもたらす」みたいです(^^)
30前期エアサスの乗り心地をもっと分かりやすく言うと、バネのような張りのあるエア制御で、路面のデコボコを柔らかく吸収しながら、尚且つ車体を常に上から路面に押さえつけているかのような張り付き感があります。 タイヤの接地インフォメーションも感じ取れ、ダイレクト感が増したように思います。 エアサスの浮遊感は全く感じませんね。
試しにコーナー手前でグググっとブレーキ踏んで、フロントに荷重移動させ、クリップに向ってハンドルを・・・これがなかなか気持ち良い! とは言え、BMWの頃のビルシュタインの足 ほどではないですけどね(^^;) あの足はホント楽しかった!
30エアサスはコーナリング時、瞬時にアウト側の足をグッと固め、しかもイン側は上から押さえつけるような感じでエア制御します。そして車体を多少ロールさせながらコーナーを抜けて行きます(^^) そう!バネサスのように。
そうそう、エアサスキット(データシステム ASE664)の車高設定値ですが、装着しているタイヤ・ホイールが245/45/18で外径が大きいため、あまり車高は落としていません・・・っというか、落とさなくてもフェンダーのクリアランスが目立たないんです(^^) 数値で言うと、左から3-3-3に設定しています。 20前期の時 はけっこう下げていましたね(設定値8-8-5)
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