みゆきの日記
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昨日、柴田さんに会った。 2年4カ月ぶり? でも、それほどの罪悪感を感じなかったのは、二人きりじゃなかったせいだと思う。
柴田さんの腹心の部下、「コイちゃん」は、柴田さんと私のことを知っているようだった。 柴田さんは、彼の前で私のことを遠慮なく「みゆ」と呼び捨てにし、私はどうも居心地が悪くて、 柴田さんに会えた喜びよりも、居心地の悪さが勝ってしまい、 遅くなるかも・・とトモユキにしつこいくらいに言って出かけたくせに、9時半ごろには家に帰ってトモユキを驚かせた。
トモユキは、遅くならないように、としつこく言い、12時になったらチェーンをかけるなどと言っていたのに、 出かける直前になったら、嘘だよ、久しぶりなんだから楽しんでおいで、と送り出してくれて、 9時半に帰ってきた私を見て、どうしたの?楽しくなかった?と少し気の毒そうな顔をした。 やさしい人だな、と思う。
柴田さんは50手前、人生の中でもかなり厳しい時期にあるようだ。 ご両親の介護、見送り、子どもの教育、自分の健康、そして責任重くのしかかる仕事・・・。 私は柴田さんの健康のことがとても心配だけど、ともにそれを乗り越えていくパートナーは私ではない。 私には私の生活があり、守るべき大切なものがあり、困難をともに乗り越えていくパートナーがいる。 柴田さんも、それと同じ。 でも、柴田さんの生活の中には私はいなくても、柴田さんの人生のどこかに私の存在があり、 それを大切に思ってもらえるなら、、。 私の中で柴田さんの存在が今でも大切なように。
柴田さんに初めてであった時の話をまたした。 とある、南国のレストラン。 その時の鮮烈な印象を、私は今もはっきりと思い出すことができる。 あの時、柴田さんは、今の私くらいの年齢だった。 それから14年がたち、今でも柴田さんとお酒を飲んでいることが不思議だと思う。
また、逢いたい、とは確かに思うけれど、、もう、私たちは、以前の私たちではいられないのだと思う。 それでも。 柴田さんとのつながりを失いたくない。 もう以前のような感情はないけれど、柴田さんのことを大切に思う。 そういう気持ちがある。
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