みゆきの日記
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2003年06月26日(木) スーパーで考えたこと

近くの日系のスーパーマーケットに買い物に行った。
日本の食料品がたくさんおいてあるので、私がよく利用する店だ。
お客さんもほとんどが日本人の奥さんたちで知り合いに会うことも多い。

レジで並んでいるときに、前にいた女の人がレジの人に何かを言われていた。
配達を頼むのかを聞かれているようだった。
ここのスーパーマーケットは品物を後で配達してくれるのだけど、
一定の金額以上(だいたい3000円くらい)の買い物をしないと有料になる。
その金額に少し足りない額だったので、
デリバリーはXXドル以上で無料ですよ、と言ってあげているのだ。

デリバリーにしますか?

何度も聞かれているのに、彼女は曖昧に首をかしげるだけで答えない。
英語がわからないのかな、と私は思い、教えてあげようかと見ていた。
結構たくさん買い物をしているみたいだし、赤ちゃんを連れているから、
お店の人は気を使ったのだろうと思うのだけれど、

「配達はXXドル以上で、、、。」

もう一度、お店の人が言いかけた時、突然彼女はすごく強い口調で、

「アイノウ!」

と言った。
それはまるで、もう知ってるんだから黙っててよ!とでも言いたげな、
相手の言葉をさえぎるような口調だった。
彼女は気が弱そうな地味な女性だったので私は驚いた。

なにもそんな言い方しなくても・・・。

わかっているなら初めから持って帰ります、と言えばいいのに。
日本人相手ならこういう言い方はしないんだろうな、と私は思った。

こちらに住む日本人の奥様で、特に理由もなく現地人を毛嫌いしている人ってわりと多くて、
私はそういう人が嫌い。

現地人の友だちもいなくて、ぜんぜん交わろうとしないくせに、
意味もなく見下したようなことを言ったりするのだ。
自分が理解できないものに対して不必要に攻撃的になる様は、見ていて気持ちのいいものではない。
外国に住んで、いろいろストレスもあるのかもしれないけど、
理解しようと努力しないまでも、むやみに馬鹿にしてみたり、
この女性のように妙に高圧的な態度を取ったりするのは見苦しい。
差別や偏見を持つのはその人の勝手だけれど、せめて露骨に態度に表すことくらいは
控えられないものだろうか。


「こっちの人は子どものしつけっていう概念がないのよ。」

こんなことを平気で言ってのける人もいるけど、
私の現地人の友だちはすごくきちんと自分の子どもをしつけているし、
自分の子どもがレストランや病院の待合室で靴のまま椅子に上っているのに、
涼しい顔をしている日本人の親だって何度も見たことがある。

そんなの国民性じゃなくて、個人の意識の問題なのにな。
そういう親の姿を見て育った子は、同じように考えるようになるのだろう。
菜子には公平な目で他人を見られる人になってほしいと思う。


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