するめ日記
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2002年12月16日(月) 鼓動

お父さんが退院した。
2週間の入院生活は実に快適だったようだ。

たばこもだめ、コーラもだめ。

帰ってきてその2つはなくても平気みたい。
でも前のお父さんとはやはり違う。
ハリがない。テンションが低い感じ。

そんな中、兄ちゃんから重大な事を聞かされる。

「親父、ペースメーカー入れるんだけどお前はどう思う?」

ショックだった。大事な話があると言ってたからてっきり「帰ってこい!」って言われるんだと思って覚悟していた。
もっとショッキングな事だったとは。

医師によると心臓の鼓動がやや弱く、このままでは急に心臓が止まってもおかしくないという。

お葬式でつかれただろうと親戚のみながお父さんを気づかってうちと2人で家に帰る。昼寝を始めたお父さん。心臓が止まらないか心配でずっと寝顔を見てた。悲しくなった。泣きそうになった。でもこらえた。悲しい事ではないのだ。今ここにお父さんがいる。それは幸せであってうれしいことだから。

今日お母さんと、お父さんが寝た後に話をする。
お母さんは泣きながら言った。
「お父さんがね70とか80だったら別にやらなくていいとは思うけどまだ60でしょ?まだまだ生きてて欲しいしさ、ね、だからやりたいんだよね。今まで好きな事やってきた罰なんだよねきっと。ほんとお母さんばっちゃんの事もあったりお父さんはこうでさぁ〜どうしていいかわかんなかったよ」
2人で泣いた。でも泣いてばかりはいられない。これからが大事だ。

ばっちゃんが亡くなったり、お父さんが脳硬塞で入院したり、その間1人できっと泣き続けてたろうね、寝れなかっただろうねお母さん。
ばっちゃんの死によって「生きる」という事の大事さを知ったし、同意するのにそう時間はかからなかった。
心臓にメスを入れるということ。簡単な事ではない。
ペースメーカーは車1台分にも相当する。
でも命と思ったら決して高くない。

来年、また2週間の入院をし、ペースメーカーを入れることだろう。
早期発見でラッキーだったのかもしれない。

これからは家族でがんばろう。
うちも遠くてもずっと考えてるから。






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辻ちゃん☆ |MAIL

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