戌が思う。



 ちかごろ。

身のまわりの人の近い人が亡くなるのを良く耳にします。
例えば、自分が接している女子高生のお母さん。
それとかその同じ職場の、あまり口はきかないけれど
助手の方の旦那さん(35歳)。

うちの父の具合も時に良くなかったりするので
「死」なんて事をよく考えるようになりました。
生きている限りはみんないつかは死ななくてはならないのです。

小さい頃から自分は「死」が怖くてなりませんでした。
今も怖いです。
何処に、自分が行ってしまうのか分からないからです。
宗教も、関わっていないので死後の世界を知りません。

ひとりで死んでいくのはいやです。
だから、彼氏には
「先に死ぬから、看取ってね。
 どういう関係になっていても、その時には駆けつけてね」
と、言ってあります。

おそらく彼は、冗談だろうと思っているはず。
しかしワタクシ、かなり本気です。

おとといも、死んだら、の話になって
彼がこういいました。

「”シロイヌ”が死んだらどうしよう。」

どうするの?と聞き返してみたら
「仕事を辞めて実家に帰ってぼんやりするかなぁ」
だって。
本当にそのくらいしてくれたら嬉しいけど、
「意外になんもせんちゃろう?」って言ってみたら
「う〜ん、実際はそうかも。」だってさ。

彼には別に行くところがあるので、
全然、自分が死んでも思ったよりショックを受けなかったり
たとえ受けても、よりどころもあるし。

そしたら、化けてでてやろうかね。

2000年12月13日(水)
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