さいたまアリーナにクイーンのコンサートを見に行く。コンサートに一人で行くのは初めてだし、もちろん生クイーンも初めてだ。 5時会場7時開演 そんなに時間があるのって何でだろう何て思いつつ、定時に上がっても間に合うくせに45分早く上がらせてもらう。所長(推定40代後半)がクイーンファンなので何となくわかっていたようだ。用事があるといったら、笑顔で『いってらっしゃい』とか言われる(笑) グッズ売り場で40分並んでみたり、トイレに20分並んでみたり、ジュース買うのに20分並んで会場寸前で諦めたり(しかし結局20分遅れて始まったので買えたかも?)いろいろ時間を食ったら、2時間でも足りなかったのかも。 平日だからかお勤め帰りっぽいサラリーマンやOLさんが7時回っても駆け込んでくる。 予習はばっちり…とは言えない。 ヨーロッパ公演のCDを6週間も聞いていたのに、結局歌詞は覚えられなかった。日本語だったら1週間で覚えるのに。メロディラインは3回で覚えられたのに。英語、と言う壁が立ちふさがる。でも、一曲だけは覚えた。皆で合唱するのがお約束らしい「LOVE OF MY LIFE」というバラード。 『LOVE OF MY LIFE。私の心を傷付け、粉々にしたまま行ってしまうなんて…心が痛いよ』と意訳して見ればそんな感じに歌い出すバラード。このLOVE OF MY LIFEをどう約すかでイメージが変わって面白い。運命の恋人。赤い糸の人。最愛のキミ。生涯の恋…でも、キミが行ってしまうのは間違いない。この曲はフレディの作った歌で、CDでは『フレディと彼のお母さん(来場していたらしい)のために』歌われた。 会場はすごい人。オタクで並びなれている?あたしもビビった。恐ろしいのは、スモークたいてないのに熱気で会場にもやが出ていた事と、半分以上が40代以上のオジサマオバサマだった事だ。これは座席に点いて…仇になった。周囲が初老の人ばっかりなんだよ、この一角。ちなみに人は親指程度にしか見えない…オペラグラス必携です(笑) ブライアンがオープニングの登場で、幕に『素で』からまって転んだらしいんだが、それさえわからなかった。惜しかった・・・・ スタンディングをすると背後から『あら、立つと見えないのよ』と言われ、一緒に歌うと『声が聞こえなくなるでしょう?』と言われ、なんだお前等、ここは五木ひろしのナツメロ歌謡曲会場か!って言う感じ…でした。他は皆スタンディングで歌ってるのに…確かにナツメロ会場で立って歌ってたら顰蹙ですが… でも、最後は一人で立った。あれは立たなきゃファンじゃないさ! 土曜日に見に行く京さんのために、どこで立ったかは秘密。 なにしろ、曲目も秘密と言われてるのだから感想も書きにくいわさ。 ちょっと間があったり、クイーンの曲ではない歌(ポールロジャースの参加していたバンドの曲があった)ではテンションが結構下がるのはいた仕方ないのかも知れないが、下がり過ぎだよ…そこはちょっと気になった。 あと、音響が・・・・音響さん、手ェ抜いてる?あれ、瞬間的に3Lv(って言うのかな?)エコー絞ればいいのに…(←大昔ちょこっとだけかじった) パンフレットにも書いてあったんだけど(京さん、これは書かせてくれ)、このツアーはブライアンとロジャーの夢の続きだとあたしも思う。二人で始めて、フレディとジョンが加わって、その二人が去って、今度はポールと三人で。 彼等の夢の続きを共感しているんじゃないかなと。 フレディの姿を追っていたら、きっとこのコンサートは興ざめするかもしれない。幸か不幸か、あたしは彼が死んでから好きになったわけで… それでもフレディの歌声を初めて彼の声と認識して聞いた時はものすごく泣いたし、今日も会場で2回泣いた。 こういう会場で泣く感動って言うのは初回の方が大きいわけで(郷ひろみの時もそうだった)、次に泣くかはわからないけど… ネットでは賛否両論でてるね。 古いファンが新しいファンの文句を言っていたり、逆もあったりしてるけど。 あたしなんかは間違いなく『夏からのにわかファン』で、お約束事もなにも知らない、格好だけの唾棄すべき無知な存在らしいが、そんな風にランク付けしてエリート意識を持ってるお前にこそ、唾吐いてやっから面出せや、2ちゃんネラー(笑) ま、さておきだ。 行ってよかったと思う。 実は今日のアリーナも行くし、週末の横浜2公演分も押さえてある。 愛をこめて酷い言い方をすれば、次の来日は遺影が増えているかもしれないから、彼等が生きてるうちはできるだけ会っておきたい。 人生って言うのは、一生の時間を使い捨てていく事だよ。 使い捨てで戻ってこない。 だから後悔しても始まらない。 彼等が言葉を越えて、ボーカル変更と言う大きすぎるリスクを背負ってきてくれた事。 それを受け入れて、時間を一緒に使い捨てたいと思ったわけだ。 自分の持つ時間の一部を、彼等と同じ時間捨て場に持っていきたいと思ったんだよ。 いい夜だった。 本当に夢のような夜だったよ。 あと三回この夢が見れるなんて、本当に夢のようだ。
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